一方、社員が書類を紛失した問題をめぐり、地域の会では東電への質問や意見が相次ぎました。
東電は6月9日、柏崎刈羽原発で4月4日、協力企業の作業員がノコギリとカッターナイフを持ち込む際、必要な書類が期限切れだったにも関わらず、期限を書き換えて入構しようとする事案があったと発表。
また4月13日にも、協力企業の別の作業員が草刈り機を持ち込む際、期限切れの書類を書き換えて構内に入ろうしたということです。
いずれも正門で警備員が書き換えに気づき、入構を止めました。
東電は書き換えができないよう書類の形式の変更などの対応を検討しています。
5月には、東電の社員が6号機の書類を上司の許可を得ずに持ち出し紛失する事案も…この問題をめぐり、6月7日に開かれた柏崎刈羽原発の安全性を監視する「地域の会」では質問や意見が相次ぎました。
【地域の会 本間保 委員】
「何で基本的な(上司の)許可を得るということが徹底されていなかったのか」
【地域の会 品田善司 委員】
「課長や係長のリスクマネジメントの教育・訓練をしっかりしてほしい」
その後の調査で、同じ部署の他の社員2人も書類を無断で持ち帰っていたことが明らかになっています。
【柏崎刈羽原発 稲垣武之 所長】
「まだまだやるべきことがあると痛感している。継続して全体の底上げを図っていくしかない」
東電は所員への説明会を開くなどして情報管理の徹底を図っていく方針です。最終更新日:Fri, 09 Jun 2023 18:39:04 +0900