U16主将 海外遠征で磨いた武器
7月16日、柏崎市総合体育館で開かれた中学校バレーボールの新潟県大会。県内の強豪チームが集まるなか、ひときわ注目を浴びていたのが16歳以下日本代表のキャプテン・中之口中学校の岩田怜緯(いわた・れい)選手だ。
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
自分がチームを引っ張っていかないといけない。積極的にチームメイトに声をかけて、引っ張っていきたい
身長186cm・最高到達点3m30cmから放たれる高い打点のスパイクが武器の岩田選手。
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
3枚ブロックがきても上から打てるところ。「自分がここで打つ」というときに、しっかり決められるように努力している
ここぞという場面の決定力には、セッターも絶大な信頼を寄せている。
中之口中2年 セッター 田邉拓真 選手:
トスが離れたり、打ちづらいトスでも必ず相手を崩したり、点を決めてくれるので、すごく助かっている。苦しいときも絶対に決めてくれるエースなので頼りになる
ただ、岩田選手の武器は強打だけではない。
中之口中バレー部 沼倉和美 監督:
素晴らしい跳躍力もあるし、クレバーなプレーもするし、頼もしい選手
監督の話す「器用さ」に磨きをかけたのが海外での経験だ。岩田選手は2022年度、2年生ながら全国中学選抜に選ばれ、海外遠征に参加。
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
高いブロックがきても、ブロックアウトとかブロックを利用して点をとるとか、そういうことを学んだ
そして、7月22日からウズベキスタンで行われているアジアU16男子選手権大会では、高校1年生の選手もメンバー入りするなか、日本代表のキャプテンに任命された。
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
アジア選手権は第一回の、初めての大会なので、しっかり優勝できるように頑張りたい
県大会でも活躍! 夢は「五輪で金」
一方、県大会では順調に決勝に駒を進めた中之口。対するは、平均身長が中之口より4cm高い糸魚川だ。
しかし、高いブロックが3枚きてもお構いなし。その上から打ち下ろすスパイクなど、岩田選手の5点を奪う活躍で第一セットを奪った。
勝負を決めたい中之口は第2セットもエースを中心に得点を重ねるが、徐々に糸魚川も岩田選手のスパイクに対応。ミスも重なり、点差を広げることができない。
すると、中盤で3連続ポイントをとられ、12―12の同点とされてしまう。
しかし、ここで岩田選手が嫌な流れを断ち切る。
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
「楽しんで、1試合プレーしよう」と話した
岩田選手のスパイクで相手を崩し、ポイントを獲得するとリズムに乗った中之口。最後は岩田選手自身が3連続ポイントを決め、中之口の優勝を決めた。
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
全員でしっかり優勝できたので、とてもうれしい。全員で全国優勝できるように頑張りたい
目指すは日本の頂点。そして、いずれはオリンピックの舞台へ…
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
オリンピックで活躍したい
(Q.メダルは?)
中之口中3年 岩田怜緯 選手:
金メダル。日々の練習に集中して取り組んで、自分のレベルを上げていけるように頑張りたい
県大会は女子も中之口中が制し、男女のアベック優勝を飾った。全国大会への切符がかかる北信越大会は8月1日から始まる。