お酒も楽しめる“リムジン旅”
旅の出発地は新潟県三条市、上越新幹線の「燕三条駅」。
迎えにやってきたのは、真っ白な車体が眩しい「クライスラー300C」。長さ8mの大きなリムジンによる贅沢なおもてなしだ。
セレブ気分で優雅な旅のスタート!ボトルクーラーも備えられた車内では冷たい飲み物を楽しむことができる。
ワインを片手に贅沢なひと時…しかし、リムジンが駆け抜けるのは田んぼ道と、何とも珍しい光景に。
このリムジンの旅を運営するのは、三条市のタクシー会社「日の丸観光タクシー」。2023年2月、クラウドファンディングで集めた資金をリムジンの購入費に充てた。
その背景にあったのは、新型コロナ禍で打撃を受けた観光業界。日の丸観光タクシーの橘直樹さんは「海外旅行ができない時代、非日常的な旅行が求められていたこともあり導入に踏み切った」と話す。
業績が落ち込む中、新たな一手を打とうと導入したのが、このリムジンだったのだ。
新型コロナは5類に移行し、日常が戻りつつあるが、橘さんは暑い夏にもリムジンの旅はオススメだという。「外を降りるのも嫌だという方は、車内でゆっくりビアパーティーでも。日本海側を走らせて、夕日を見て三条に帰るコースもオススメ」
そんな贅沢なひと時を過ごす間に車は目的地に到着。
大自然の中 手ぶらで“キャンプ体験”
やってきたのは、アウトドアメーカー「スノーピーク」が運営するキャンプ場。5万坪の広大な土地で大自然を楽しめるスポットだ。
テントや焚き火台などのキャンプ道具を一式レンタルできるプランが用意されているため、手ぶらでも楽しむことができる。
ちなみに、これらを全て購入するとなると「40万円~50万円くらいにはなる」という。人気のスノーピークの製品を自由に試せるのも贅沢の一つ。
さらに、このプランでは、アウトドアのプロであるスタッフのサポートを受けながら、本格的なキャンプを体験できる。
「初心者の方に対し、キャンプをするハードルをいかにスタッフが下げられるかというのがポイント」と話すスノーピークの大野真実さん。一から丁寧に教えてくれるおもてなしぶりだ。
猛暑日一歩手前の気温となったこの日、暑さと戦いながら準備を進め、ついにテントが完成。
風通しが良く、涼しいテントの中で体を休められるほか、キャンプ場の一角には2022年4月に大自然を望めるサウナが自慢のスパもオープンし、汗をかいた体をリフレッシュすることもできる。
そして、キャンプの楽しみといえばバーベキュー。手ぶらプランに追加料金で食材を用意してもらうこともできる。
緑に囲まれ、そよ風を受けながら食べるお肉はおいしさもひとしおだ。
大野さんは「初めての体験をたくさんして、たくさん汗を流す。そしたら自然と笑顔になる場所だと思うので、キャンプを楽しんでいただければ」と話す。
セレブ気分を味わい、癒やしのおもてなし。心からリフレッシュできる贅沢な旅となった。