少しでも安く… 長野から“越県給油”
レギュラーガソリンの平均価格が「192円」と、全国で最も高くなっている長野県。これは新潟県の平均価格より13円ほど高い。
8月25日、長野県にあるガソリンスタンドでは、レギュラーガソリンが平均価格より2円高い、「194円」となっていたが、ここから10分ほど車を走らせた新潟県妙高市の国道沿いにある店舗『コバネン』では、レギュラーガソリン「185円」と、先ほどの長野県の店舗よりも9円安くなっていた。
このため、少しでも安いガソリンを求め、長野県から妙高市に県をまたいで給油に訪れる人の姿も。
長野県から訪れた人は「新潟のほうが安いから。鮮魚とかも買い出しに来るので、新鮮なものも食べられるし、ガソリン価格も安いから新潟で入れたほうがいい」「県境を越えれば、多少安いかなというつもりで来た」と話す。
続く価格高騰… 新潟も180円台突破
もともと長野県から訪れる人は一定数いたと言うが、5月の大型連休ごろから長野の客が増え始め、今では一日平均で20台ほど。多いときには50台ほどの車が給油に来ると言う。
コバネンの小林隆浩社長は「せっかく、こちらに来ていただいているので、少しでも対応したい」と、長野県へ値段を見に行くこともあるそうだ。
しかし、ガソリンの価格高騰は何も長野県に限ったことではない。
新潟県内も5週連続で値上がりし、15年ぶりに180円台を突破していて、こちらの店舗でも値上げを検討せざるを得ない状況になっていると言う。「実際は、もう4円くらい値上げしたい。8月に入って8円くらい仕入れ値が変わっているので、まだ値上げ不足は影響が出ている」
続く価格の高騰に消費者だけでなく業者も頭を悩ませている。