魚と向き合い約80年… 天ぷら屋さん自慢の天丼
上越市の高田本町商店街にある「てんぷら割烹 初音」。
鮮魚店として高田に開業してから約80年。鮮魚店から寿司店、その後に天ぷら割烹と、長年地元の魚にこだわった仕事をしてきました。
人気メニューのひとつ、天丼をいただきました。
小越さんは存在感強めなエビからぱくり。
小越春花:
ん~!ぷりっとエビがいます。タレがとっても優しいお味で美味しいです。
長谷川アナはあなごをいただきました。
長谷川アナ:
ふわっふわ!外はカラッと軽く揚げられていて、中はふわふわで食感の違いも楽しめます。 サクふわです。
ご主人の意外な経歴「原型師」とは
Q.タレにこだわりがある?
柳澤達彦 店長:
父の代から教わった比率でやりながらも、ちょっと工夫しています
使っているタレは先代の味を踏襲しつつも、甘味に氷砂糖を使うなどアレンジも加えています。
小越春花:
こんなに美味しい天丼がつくれるという事は、この道一筋で天ぷらに向き合ってきたんですよね?
柳澤達彦 店長:
実はそういうわけでもなく・・・ガレージキットの原型師を30年ほど前までやっていました。
実は柳澤さん、「原型師」という変わった経歴の持ち主なんです。
キャラクターを立体的に・・・ 原型師の経験が天ぷらづくりにも活きている!?
原型師とは、フィギュアやおもちゃなどの元となる模型を作る職業です。
柳澤達彦 店長:
たとえば、あるキャラクターの絵を1枚渡されて、その絵をもとに手で掘ったりして立体的なキャラクターをつくる。
小越春花:
この天ぷらに原型師の経験が生かされている?
柳澤達彦 店長:
例えば衣をきれいにつけようとか、そういう意識は割と原型師と繋がってる。
ガンプラのデザインも手掛ける!マスターグレード説明書にもご主人のイラストが…!
そんな原型師・柳澤さんにとって一番大きな仕事だったというのが、ガンダムのプラモデル。いわゆるガンプラのデザインの仕事をしていたといいます。
柳澤さんが携わったガンプラの1つが 「MG(マスターグレード)ガンダムRX-78-2」。ガンダムが立体的になるように、柳澤さんが図面を起こして原型師に渡していたそうです。
実は説明書のイラストにも柳澤さんが描いた絵が載っているんです。取材中は、ガンプラでよく遊んだという男性スタッフを中心に、たくさん話を伺いました。
小越春花:
昔は「ガンプラ」を作られていて、今は「天ぷら」を作られているんですね!
小越春花のロケ後記
お店に入った印象は、テーブルにある団扇とか鶴とか、全体的に素敵な雰囲気だなと思いました。カウンターのタコとも目が合うんですよ。
ご主人からは天ぷらへの愛情をとても感じました。でも、ガンプラへの愛情・熱量もすごく伝わってきましたね。私はガンプラに詳しくなかったのですが、男性スタッフさんたちは目をキラキラ輝かせながら「懐かしいな」って話していたんです。そんな様子を見ていて、柳澤さんがすごい人だということは私でも分かりました。
柳澤さんのスケッチはすごく細かい。ガンダムのこんな所の構造まで考えられるのか!と画力と想像力・発想力・センスとか、いろんなものが必要とされるんですね。「すごい」という言葉しか出ないです。
そして、天ぷら屋さんという二刀流が意外すぎました。かっこいいですね。私もアイドルですが、ガンプラと同じくらいの何かが欲しいですね。何だろう…ソーラーパネルを作って、各家庭に貼り付ける人になるとか?アイドルをやりながら、そのくらいの意外性が欲しい。私がソーラーパネル屋さんになる確率ほど低いものが、今ここで生まれているという、 その感動がすごかったですね。
きっとガンプラが好きな方もたくさんいらっしゃると思うから、あれをご本人から見せていただいたんだよってファンの方に言ったらきっと皆さん羨ましがると思います。
マスターグレードな天ぷらをご賞味あれ
原型師のご主人がいる天ぷら割烹。
マスターグレードな天ぷらをぜひ食べてみてください。
【天ぷら割烹 初音】
住所:上越市本町5-3-11
電話:025-525-5105
営業:午前11:00~午後2:00
午後5:30~午後8:00 ※水曜定休