中越地震から19年… 当時を知らない中学生が“震源地”で記憶を辿る「絶対に忘れてはダメ」【新潟】

中越地震から19年。震源地となった新潟県長岡市の川口地区では、地震後に生まれた中学生が当時の状況を学びました。今では何事もなかったかのように復興した町に暮らす中学生は何を思うのでしょうか?
中越地震から19年。震源地となった新潟県長岡市の川口地区では、地震後に生まれた中学生が当時の状況を学びました。今では何事もなかったかのように復興した町に暮らす中学生は何を思うのでしょうか?

【長谷川珠子アナウンサー】
「田んぼの真ん中が中越地震で最大震度7を観測した震源地です。きょうはこの地を川口中学校の生徒が訪れ、当時の状況に思いを馳せます」

最大震度7を観測し、6人が犠牲となった旧川口町。震源が生活圏の中にあり、地震後に記憶つなぐための場所として整備されているのは珍しいと言います。

【生徒(震源地での朗読)】
「誓います。ふるさと・川口への誇りと愛着を胸に、未来へ歩んでいくことを」

10月23日、川口中学校の3年生が震源地を訪れ、地震の悲惨さを将来へつないでいくことを誓いました。

【生徒】
「地震の大変さを、亡くなった6人の方が示してくれていると思うので、絶対に忘れちゃダメだと思う」

【生徒】
「被害に遭われた方の気持ちをつないでいくことが大切。災害に備えることも大切」

そして、川口地区の追悼式典会場には、生徒たちのメッセージが書かれたキャンドルが。地震からの復興を遂げたふるさとを前に、今の日常が当たり前ではないと感じたようです。

【生徒】
「すごい震災だったけど、今は何もなかったかのように復興してるのがありがたいと思った」

【生徒】
「身近にいる人、家族とか友達とかを大切にして、これからも一緒に過ごしていかないといけないと思った」

生徒たちの言葉には、幸せな毎日が送れることへの感謝と記憶の継承を続けていく覚悟が込められていました。最終更新日:Mon, 23 Oct 2023 18:53:12 +0900