牛のエサを狙って?クマが牛舎に侵入…
10日午後6時半ごろ、新発田市米倉の牛舎で「作業していたらクマ1頭が入ってきた」と女性から警察に通報があった。
女性は自宅に逃げて無事だった。
11日朝、警察や猟友会などが牛舎の中を調べたが、すでにクマの姿はなく、牛舎の20頭の肉牛にも被害はなかった。
通報した女性は「奥の方で牛と一緒にクマがエサを食べていた」と目撃した時の状況を話した。
トウモロコシや大豆で作られたエサを牛と一緒に食べていたというクマは金網を破って牛舎に入ってきたと見られている。
木の実が凶作…「クマがとても痩せていた」
また、クマの様子について女性は「正直びっくりしたが、クマがとても痩せていた」とその印象について話す。
今年はクマのエサとなる木の実が凶作となっていて、新潟県内でもクマの出没が相次いでいる。
クマに詳しい長岡技術科学大学の山本麻希准教授も「エサがない時はずっとエサを探して寝ない」とクマの出没の長期化を懸念する。
新発田市の担当者は「これから冬眠へのラストスパートでクマが来る可能性もあるので、市民の皆さんには気をつけていただきたい」と注意を促している。
この日はクマが出没した周囲で猟友会のメンバーが警戒する様子も見られた。県はクマ出没特別警報を出し、警戒を呼びかけている。