「推薦取り消しも…」連合が立憲を牽制
新潟市中央区で開かれた立憲民主党県連の定期大会。
衆院議員の西村智奈美県連代表は「小選挙区が6から5へと減ってひとつひとつの総支部・国会議員の重要性がさらに増す中で行われる初めての選挙。何が何でも全員の当選を果たさなければなりません」と次期衆院選に向けて意気込んだ。
立憲民主党にとって、圧倒的な組織力を誇る自民党に対抗するためには、共産党を含めた野党共闘が大きな意味を持つ。
しかし、立憲民主党が推薦依頼を出している連合の芳野友子会長は「共産党さんと何か一緒にやるというようなことがあるとするならば連合としては推薦取り消しもやむなし、ということになりますので」と共産党との連携を画策する立憲民主党を牽制している。
共産党との政策協定の締結や集会への参加があった場合には推薦の決定後であっても「推薦取り消しも辞さない」としている。
連合新潟の小林俊夫会長も「連合本部の方針を踏まえしっかり対応していく」と述べた。
新潟1区にはすでに共産党が候補者を擁立する方針を決めているが、連合の方針を踏まえつつ、いかに野党の候補者の一本化を実現するか野党第一党の立憲民主党は難しい舵取りが迫られている。
去年の参院選はほころび生じ敗戦
西村県連代表は「私としては1区以外の選挙区においてはとにかくもう候補の擁立は思い留まっていただきたいという気持ち」と話し、衆院議員の米山隆一県連幹事長も「それぞれの地域組織の中で今まで築いてきた良好な関係というのは、そのまま維持されてそれがその関係を維持した状況で次の選挙戦も戦えるのではないか」と語る。
去年の参院選では連合の意向を優先した結果、共闘にほころびが出て敗れているだけにどのような共闘体制を築けるかが選挙の行方を大きく左右すると言えそうだ。