「命につながる道路」 2年の掘削経て迎えた“トンネル貫通”の瞬間! 新潟ー山形間で未開通の「朝日温海道路」

新潟と青森を結ぶ日本海沿岸東北自動車道のうち、未開通区間として山形との県境で工事が進められている「朝日温海道路」。

その工事現場が公開され、地元住民などがトンネル貫通の瞬間に立ち合った。

トンネル工事 一日1~2m掘り進め…

日本海沿岸東北自動車道は新潟市と青森市を結ぶ自動車専用道路で、このうち新潟県村上市の朝日まほろばICから山形県鶴岡市のあつみ温泉ICの間は未開通となっている。

日本海沿岸東北自動車道

この約40kmの区間は国により2013年度に「朝日温海道路」として事業化され、現在も整備が進められている。

12月19日は、そのトンネル工事の現場が公開された。

掘削が進むトンネルでは、掘っては周囲を固めてを繰り返し、一日に掘り進める距離は1~2mほどだという。

朝日温海道路では21本のトンネルが整備される予定で、全長約1.2kmのトンネルは2021年8月から掘削が進められてきた。

そして、その最前線でついに貫通の時を迎えた。

トンネル貫通の瞬間! 地元住民も喜び

住民が見守る中、掘削機によって土の壁が削られていく。そして、大きな音とともに土の壁が崩れていく。

すると、掘削機の先で穴が開き、トンネルの向こう側からも光が差し込んできた。

地元にとって悲願である道路のトンネルが貫通した瞬間だ。

物流の安定化や災害時のネットワーク確保など開通による様々な効果が期待される朝日温海道路。

トンネル貫通の瞬間を見学に訪れた地元住民も「災害時など命につながる道路。一刻も早く開通してほしい」と工事の進展を喜んだ。

新潟国道事務所の渡辺副所長は「着実に工事を進めている。少しでも早く供用できるよう頑張っていきたい」と意気込んだ。

朝日温海道路の開通の目途はまだ立っておらず、新潟国道事務所は今後も進捗状況を随時示していく方針だ。