地震の被害が確認されたのは、新潟市中央区の鳥屋野運動公園の野球場と球技場、そして鳥屋野交通公園です。
このうち、去年開設60周年を迎えた野球場は…
【松村道子キャスター】
「鳥屋野球場、建物と周囲の間に30cmほどの段差ができています。この段差が長くにわたって続いています。まっすぐだったはずの外野の塀も曲がってしまっています」
能登半島地震の発生直後に野球場に駆けつけた館長の水島裕さん。
【鳥屋野運動公園 水島裕 館長】
「地震が起きた当初は茶色い水たまり池のような感じの状態で、水が引いたあとに土砂の山が跡として残った」
スタンドもグラウンド側に向かって倒れています。
【鳥屋野運動公園 水島裕 館長】
「こんな状況の中で利用することは、安全面を考えればできない」
春以降は、毎週末のように試合の予約が入っていたため、使用できない現状を大会の主催者などに説明しています。
【鳥屋野運動公園 水島裕 館長】
「申し訳ないというか、残念」
被害は野球場の隣の球技場でも。
【松村道子キャスター】
「隙間が10cmくらい空いていますね」
【鳥屋野運動公園 水島裕 館長】
「そうですね…スタンドはゆがみがあちこちにできてしまっているので、とても立ち入ることはできない状況」
鳥屋野交通公園も使用禁止となっています。
【松村道子キャスター】
「こちらは子どもたちに人気のゴーカートの走行路。その中央部分、コンクリートが大きく陥没している箇所があります」
新潟市は現在3つの施設の被害状況を調査していて、再開の目途は立っていません。
一方、鳥屋野球場について、新潟市は地震の前から老朽化を理由に将来的に建て替える方針を決めています。
地震被害を復旧し、もう一度、試合ができるようになるのか、このまま、建て替えへと進むのか…関係者の思いは複雑です。
【鳥屋野運動公園 水島裕 館長】
「元の姿にできれば戻ってもらいたい。最後、気持ちよく皆でプレーして、そんな姿をもう一回見たいなという思い」最終更新日:Tue, 16 Jan 2024 19:07:59 +0900