年間約1500トンのナメコを生産する「ゆきぐに森林組合松之山なめこ工場」。
この工場も地震の被害を受けました。
【ゆきぐに森林組合きのこ部 植木竜博 収穫販売課長】
「こちらが被害の大きかった初期培養室。高いところにキノコの培養瓶があるが、これが揺れによって落下、地面に落ちた」
地震の揺れにより約200万本あるナメコを培養する瓶のうち、5万本が棚から落下。
【記者リポート】
「こちら倉庫の外には数え切れないほどの廃棄される予定の瓶が積まれています」
松之山なめこ工場から培養瓶を出荷している隣のキノコの工場でも約150万本中、30万本が落下する被害に遭いました。
【ゆきぐに森林組合きのこ部 植木竜博 収穫販売課長】
「もう終わったなと思った。被害金額に関しては約1億円ほどを見込んでいる」
生育の段階に応じて温度や湿度の違う部屋に瓶を移動させるナメコの栽培。
その移動に必要な機械の一部も損傷したり、あらゆる生育段階の棚から瓶が落下したりしたため、生育・出荷のペースに影響を及ぼしています。
【ゆきぐに森林組合きのこ部 植木竜博 収穫販売課長】
「これから本来、芽出し室に入る予定だったものが移動できないため、もう瓶からキノコが発生して、キャップを押し上げている状態」
こうした、培養期間を過ぎてしまった物も廃棄の対象で、その数約50万本。そして…
【ゆきぐに森林組合きのこ部 植木竜博 収穫販売課長】
「こちらがあすで最後の収穫になるナメコになるので、約1カ月ほど収穫ができない時期が続く見込み」
通常なら棚全面に収穫・出荷前のナメコの瓶が並ぶこちらの部屋。工場では1日4トンのなめこを出荷していますが、1月20日で出荷がいったんストップします。
【ゆきぐに森林組合きのこ部 植木竜博 収穫販売課長】
「切ない部分もあるが、早く復興できるよう頑張っていきたい」
2月20日前後に少量でも出荷を再開し、4月中旬には出荷量を元の状態に戻したいとしています最終更新日:Fri, 19 Jan 2024 19:09:23 +0900