2014年、通勤中の当時20歳の女性が運転する車に乗り込んで連れ去り、わいせつな行為をした上で殺害した罪に問われている喜納尚吾被告。
別の女性に対する強姦致死の罪で無期懲役が確定していた中、おととし開かれた裁判員裁判では検察側が死刑を求刑し、弁護側は無罪を主張していました。
新潟地裁は事件性を認め、犯人性についても検察側の主張をほぼ認めましたが「死刑が選択された他の事案は犯情の悪質さが抜きんでており、同列に論ずることはできない」として判決は無期懲役に。
この一審判決を不服として検察・弁護側ともに控訴していました。そして…
【記者リポート】
「無期懲役の一審判決から約1年3カ月。喜納被告の控訴審がこのあと東京高裁で開かれます」
2月16日、午前11時から開かれた控訴審の初公判に喜納被告は出廷せず。
公判では弁護側がそもそも事件ではなく、喜納被告は犯人ではないと改めて無罪を主張した一方で、検察側は一審判決の量刑は不当だとして死刑を求めました。
この主張を立証するために、弁護側・検察側ともに証拠請求などを行いましたが、東京高裁の齊藤啓明裁判長はこれらをすべて却下。
控訴審では事実の取り調べはしないとして即日結審しました。
16日の初公判には遺族が出廷していて、検察は遺族からの意見陳述を希望しましたが、これについても却下されています。
判決は5月以降に言い渡される予定です。最終更新日:Fri, 16 Feb 2024 19:24:23 +0900