夏の高校野球全国大会は9日、1回戦が行われ、新潟代表の新潟産大附属が埼玉代表の花咲徳栄と対戦しました。初出場の新潟産大附属は2回に先制されるも、6回と7回に1点を奪い逆転。2-1で強豪を下し、新潟県勢7年ぶりの勝利を挙げました。
投打かみ合い花咲徳栄に逆転勝利
甲子園初出場となった新潟産大附属は、初戦で2017年に全国制覇した花咲徳栄に挑みました。
初回を無失点に抑えた新潟産大附属のエース宮田ですが、2回裏、花咲徳栄の4番石塚にヒットを許すと、その後、犠牲フライで1点を先制されます。
1点を追う新潟産大附属は4回、3番高橋、6番中村のヒットでチャンスを作りますが、得点することができません。それでも、5回にも2本のヒットを放つなど、花咲徳栄のエース上原を攻め立てます。
すると6回、4番多田のレフト前ヒットと犠打でチャンスを広げると、7番千野の左中間へのタイムリー2塁打で新潟産大附属が同点に追いつきます。
さらに7回、1番戸嶋のヒットからチャンスを作ると、4番多田が三遊間を破るタイムリーヒットを放ち、逆転に成功します。
守っては、宮田が5回を1失点に抑える好投を見せると、6回からは田中が登板。花咲徳栄打線に的を絞らせず、2-1で逃げ切り、新潟県勢7年ぶりの甲子園勝利を挙げました。
吉野監督「最高に嬉しい。夢の中にいるよう」
【吉野公浩監督】
「最高に嬉しい。宮田が初回、3者凡退で切り抜けて、5回まで1失点で切り抜けた。6回以降は、第2試合のつもりで戦って、本当にいいところでヒットも出て、田中も最後よく投げた。甲子園で勝った喜びといいますか、本当に夢の中にいるようで、何とも言えない最高の気持ち。2回戦でも、今日のように攻める姿勢を忘れずに、どんどん果敢に相手に向かっていきたいと思う」
平野主将「花咲徳栄に勝てると信じて臨んだ」
【平野翔太主将】
「花咲徳栄に勝てるのを信じて試合に臨んで、最後2対1という接戦で勝ち切れたというのは本当に嬉しい。本当にスタンドからたくさんの方が応援してくれる中での試合というのは本当に嬉しい。勝利したというのはすごい幸せですし、とても楽しかった。新潟は、令和に入ってから勝利がなかったということで、そこも自分たちが勝って歴史を変える、そして監督を甲子園での勝利監督にするというのはずっと言っていたので、そのような目標というか、達成できたというのはすごい嬉しい。自分たちのバッティングを信じて野球を信じてやってきたので、同点、逆転できた時っていうのは更に爆発力というか、ベンチからも勢いがついたので、そのまま行けた。次の試合に関しても自分たちがやってきた野球を貫いて、ジャイアントキリングじゃないですけど、そこをしっかりやっていきたいと思う」