新学期からの学校給食をさらに充実させようと、給食食材を集めたイベントが開かれました。アレルギーや物価の高騰など、給食の現場におけるニーズを捉えた内容となっていました。
■「一番気を遣う…」ニーズ高まる“アレルギー対応食品”
毎年、子どもたちの夏休み中に栄養教諭や調理員に向け開かれている「県学校給食フェア」。
【松村道子キャスター】
「数あるブースの中でも今年、特に注目を集めているのがアレルギーに対応した食品です」
アレルギーのある子どもが増え、給食でのアレルギー事故も後を絶たない中、多くの参加者が試食していたのが、アレルゲンフリーのカレールーです。
【メーカー】
「(アレルギー除去の商品ニーズは近年)非常に高まっている。子どもたちが安心・安全に食べられ、栄養士もメニューを提案しやすくなる」
【中学校の調理員】
「アレルギー事故を注意していても、ニュースで聞いたりする。一番気を遣う部分ではある」
【保育園の調理員】
「普通のカレーと変わらずおいしい。みんな同じものを食べられるのは子どもにとってもいいことなので、こういう取り組みはとても大事だと思う」
■物価高騰に対応!価格安定の“冷凍食品”
【松村道子キャスター】
「物価の高騰が続く中、冷凍食品も給食を支えています」
こちらのメーカーでは、国産の魚や野菜を使った冷凍食品を製造。魅力は安定した価格です。
【メーカー】
「給食は2カ月前に献立が決まるので、栄養士が献立を立てて実際に使うときに安心してお使いいただけるよう、一番旬のものを旬の時に加工して、1年間同じ値段で出すことを心がけている」
こちらは、冷凍の野菜を使ったマリネ。
【メーカー】
「冷凍商品だが、解凍して酢をあえただけのもの」
【小学校の栄養教諭】
「生鮮野菜と違って値段が決まっているので使いやすいと思う」
限られた費用の中で、安全でおいしい給食を提供したい!現場で働く人たちの思いは一つです。
【県学校給食会 玉木正己 理事長】
「新型コロナ明けのとき、子どもたちが楽しそうに給食を食べているシーンを見て『やはりこれだ!』と思った。日本一おいしい給食が新潟県で展開されることを期待している」