中越地震から20年…山古志地区で“二十歳のつどい” 当時1歳だった参加者は「楽しい記憶しかない」 家族や地域への感謝胸に飛躍誓う【新潟・長岡市】

今年で中越地震から20年を迎える中、新潟県長岡市の山古志地区で8月14日、二十歳のつどいが行われました。参加者は支えてくれた人たちへの感謝を胸に今後の飛躍を誓いました。

今年で中越地震から20年を迎える中、新潟県長岡市の山古志地区で8月14日、二十歳のつどいが行われました。参加者は支えてくれた人たちへの感謝を胸に今後の飛躍を誓いました。

■山古志地区で“二十歳のつどい” 対象者は過去最少に

二十歳つどい

14日、長岡市の山古志地区で行われた「二十歳つどい」。

【長岡市 高見真二 副市長】
「さらに、この地域が長く元気でいられるよう、皆さんもぜひ、力を貸していただきたいと思います」

この地区では毎年、お盆の時期に合わせて二十歳のつどいを行っていて、過疎の進む中、今年度の対象者は4人と、2021年度と並び過去最少となりました。

■中越地震から20年 当時1歳だった参加者は「楽しい記憶しかない」

中越地震(2004年)

一方、今から20年前といえば…

【記者リポート】
「こちらにはニシキゴイのいる養鯉池が広がっています。今は平穏を取り戻した山古志地区ですが、20年前は地震によってこうした景色も一変しました」

2004年に起きた中越地震。山古志地区は建物の倒壊や地滑りが発生し、約2000人が全村避難を強いられました。当時1歳だった参加者は…

【参加者代表 五十嵐結衣さん】
「私たちの記憶の中には、仮設住宅で友達と遊んだり、いつもと違う保育園に通った楽しい記憶しかありません。20歳となった今、当時の私たちに楽しい記憶しかなかったのは、家族や地域の方々が様々な思いを抱えながらも、第一に私たちを守ってくれたからだと感じています」

改めて気付く、支えてくれた人たちの存在。参加者は今後の飛躍を誓います。

【参加者】
「大人としての行動を自覚していかなければいけないと思う」

【参加者】
「就活まっただ中だが、しっかりと就職先を決めて、自分のやりたいことができるように頑張りたい」

長岡市では15日も5つの地区で「二十歳の集い」が行われます。

最終更新日:Wed, 14 Aug 2024 20:51:06 +0900