新米の高騰が懸念される中、新潟市で9月6日、新潟米懇談会が開かれました。JAは新米の販売価格上昇によるコメ離れが起きないよう広報に力を入れる考えを示しました。
【齋藤正昂アナウンサー】
「農協やコメの卸売り業者が集まりました。コメ不足が叫ばれる中、今年の新米の価格はどうでしょうか」
9月6日、新潟市中央区で開かれた新潟米懇談会。
【JA全農にいがた運営委員会 伊藤能徳 会長】
「令和6年産米については、営農継続と生産力の意地や需給が引き締まっている観点から米価の回復が必要との判断をさせていただく」
冒頭から話題に挙がったのが、今年産のコメの販売価格についてです。
今年6月末のコメの在庫は去年の同じ時期より41万トン少ない156万トンで過去最も少なくなっています。
コメの需要が高まる一方で、肥料などの資材は高騰し、生産コストが増加しているコメ農家。
離農も進み、コメの生産量の減少が懸念される中、JA全農にいがたは今年産のコメの販売価格を引き上げる方針を示しました。
【全農県本部 米穀部長】
「お茶碗1杯分、約65g。その価格は本県産コシヒカリで38円程度と想定している。この価格はほかの食品と比べ、決して高い価格ではないことを消費者にご理解いただけるよう全農としても情報発信を行っていきたい」
JAは新米の価格上昇によるコメ離れが起きないよう広報活動に力を入れる考えです。
【JA全農にいがた運営委員会 伊藤能徳 会長】
「農業をやっている人も大変だということで、皆さんからご理解いただきたいと思うし、できるだけ私たちの思いも伝わるような広報活動もしていきたい」