【衆院選・新潟5区】4度目の与野党一騎打ちは“謝罪”からスタート…立憲・梅田氏vs自民・高鳥氏 問題抱える2人を大物議員が後押し

シリーズでお伝えしている“衆院選”各選挙区の戦い。今回は与野党一騎打ちの構図で4度目の対決となった新潟5区です。

シリーズでお伝えしている“衆院選”各選挙区の戦い。今回は与野党一騎打ちの構図で4度目の対決となった新潟5区です。

【新潟5区(届け出順)】
梅谷守 候補(50) 立憲・前
高鳥修一 候補(64) 自民・前

■「日本酒配布」「不記載」…両者ともに“謝罪”からスタート

立憲民主党・前職 梅谷守 候補

【立憲民主党・前職 梅谷守 候補】
「とことん頑張りましょう、ありがとうございます」

【自民党・前職 高鳥修一 候補】
「私の人生の全てをかけて、この一戦を戦い抜く決意」

区割りの変更で上越市を中心とする旧6区に南魚沼・魚沼・湯沢が加わり、県内最大の面積を抱える選挙区となった新潟5区。

今回で4度目の対決となる2人ですが、選挙公示日の10月15日、選挙区内の有権者の半分弱を占める大票田・上越市で行った第一声では…

【立憲民主党・前職 梅谷守 候補】
「今年の2月、私自身の問題、まさに軽率な行動によって、応援をしてくださった皆さんに、とんでもない迷惑をかけてしまって、不安にさせてしまって、本当に申し訳ない」

選挙区内の祭りなどで有権者に日本酒を配った問題を謝罪。

一方、こちらは…

【自民党・前職 高鳥修一 候補】
「私に派閥の慣習とはいえ、それを止めることができなかった大きな責任があると、大いに反省している。これから、ますます襟を正して、この政治資金の問題はしっかりと透明化をしていかなければならない」

政治資金収支報告書への不記載の問題を謝罪。両者ともに問題を抱える中での選挙戦となりました。

■与野党の一騎打ち!2人が訴える“政策”は…

自民党・前職 高鳥修一 候補

そうした中でも、地域の未来を考え、訴えにも力が入ります。

【立憲民主党・前職 梅谷守 候補】
「一つは国民の暮らしを守る。物価がどんどん上がってきている、それに賃金が伴わない。地方の経済と暮らしを守る、中小企業を守る、その政策を訴える」

経済対策をはじめとする地方と都市部の格差是正・人口減少対策など5つの柱を掲げる梅谷さんに対し…

【自民党・前職 高鳥修一 候補】
「全体的な政策としては、まず、私は積極財政ということを訴えている。強い経済の好循環をつくらなければならない」

高鳥さんは積極財政を軸とする経済対策をはじめ、農林水産業の振興・医療再編問題などを訴えました。

■立憲・野田代表 梅谷候補の“実績”強調し支援呼びかけ

応援に駆けつけた野田代表

前回の選挙はわずか130票差で梅谷さんが初勝利。今回も接戦が予想されるため、公示翌日の16日は…

【立憲民主党 野田佳彦 代表】
「きょうは気合いを込めて、梅谷さん、ご支援のお願いをさせていただきたい」

立憲民主党の野田佳彦代表が梅谷さんの応援に駆けつけました。

【立憲民主党 野田佳彦 代表】
「さて、ご当地のライバルは裏金をつくった人ですよね」

こう、自民党の裏金問題を鋭く非難したほか…

【立憲民主党 野田佳彦 代表】
「梅谷さんは農業の問題、農水委員会でも頑張りました。教育の分野、文部科学委員会でも頑張りました」

代表自らが梅谷さんの議員としての実績などを強調し、支援を呼びかけました。

代表の応援を受け、活動にも力が入る梅谷さん。

【立憲民主党・前職 梅谷守 候補】
「とにかく、とことんやる。勝利に向けて。それのみ」

■自民・高市氏 “背水の陣”の高鳥候補を強力に後押し

応援に駆けつけた高市氏

対する高鳥さんの元には…

【自民党 高市早苗 氏】
「日本列島を強く豊かに。高市早苗です」

高市早苗前経済安保大臣の姿が。

石破首相との決選投票にまで進んだ自民党総裁選で推薦人を務めた高鳥さんを強力に後押ししていきます。

【自民党 高市早苗 氏】
「高鳥修一さんと一緒に暴れさせてください。私はもう、党で役職もない、平でございますので、平場で好きなことを言い散らかせます」

新たに選挙区に加わった南魚沼市での演説を行えると、その足で上越市へ。農林水産副大臣を務めた実績などをPRし、高鳥さんへの支持を呼びかけました。

【自民党 高市早苗 氏】
「新潟を強く豊かにしてくれるのは高鳥修一。すでに農林水産副大臣をやり、衆議院では農林水産委員もやっている」

“姉さん”と慕う高市さんの応援を受け、勝利を誓う高鳥さん。

【自民党・前職 高鳥修一 候補】
「感激ですね、やっぱりね。この地から自民党の代議士を失うわけにいかない。田中角栄先生以来、一度も自民党の代議士が欠けたことはないということなので、私もしっかり頑張りたい」

今回の選挙では、政治資金問題で党から比例との重複立候補が認められず、背水の陣で戦いに臨んでいます。

【自民党・前職 高鳥修一 候補】
「私は、私の道を行く」

大物の応援で選挙戦2日目から注目された新潟5区。投開票までの10日間、さらに熾烈な争いが繰り広げられそうです。

最終更新日:Thu, 17 Oct 2024 19:30:56 +0900