間もなくやってくるクリスマスですが、今年は“イチゴの収量”に異変が起きているようです。
寒空が広がった12月13日の新潟県新発田市。
【JA北新潟北越後農協いちご部会 木村健次 部会長】
「ちがう芽が出てきたりすると、芽を刈ったりする。来週にかけては、クリスマス需要も始まるから」
丁寧に手入れが施されていたのは、県のブランドイチゴ『越後姫』です。
イチゴの旬は4月ごろですが、クリスマスシーズンの12月は需要が高く、こちらの農園では11月に出荷を開始。12日も収穫したばかりだといいます。
【JA北新潟北越後農協いちご部会 木村健次 部会長】
「甘いと思う。今の時期のイチゴはけっこう甘い」
【記者リポート】
「近づいただけで甘い香りがします。果肉がやわらかくてすごくジューシーです。ほんのりとした酸味と、甘みが口の中に広がります」
真っ赤な姿がクリスマス気分を盛り上げるイチゴ。しかし、今年は異変が見られています。
【JA北新潟北越後農協いちご部会 木村健次 部会長】
「順調になっているといえば、なっているが、12月に入って曇天の天気が続いて、出荷量もいまいち伸び悩んでいる」
JA北新潟によりますと、日照不足でイチゴの色づきが遅れていて、年内の出荷量は例年の3トンほどに対して、2トンに満たない見込みだということです。
13日も注文の3分の2ほどを断る事態となっている上に、農家にはさらなる痛手も…
【記者リポート】
「ハウスの中は13℃ほどに気温が保たれているということですが、それに欠かせないのが大きなストーブ。1週間あたり、多いときには150リットルほど灯油を使うこともあるということです」
【JA北新潟北越後農協いちご部会 木村健次 部会長】
「燃料代がかかる。本当に資材は灯油をはじめ、2~3割は上がっているのでは。それをどうすればいいか」
一方、年明けにはイチゴが色づくことで出荷量も次第に回復する見込みで、木村さんは寒い時期の甘いイチゴを堪能してほしいと話します。
【JA北新潟北越後農協いちご部会 木村健次 部会長】
「生で食べてもおいしいが、最近だと家庭でケーキを作るからもらえませんかなんていう問い合わせもある。どんな食べ方でも思うようにやってもらえれば」