新潟県村上市にある村上総合病院が分娩を休止することを受け、村上市は市独自の妊婦への支援策を発表しました。1月21日、高橋市長が花角知事のもとを訪れ、県による協力を求めました。
21日、花角知事のもとを訪れた村上市の高橋邦芳市長。
【村上市 高橋邦芳 市長】
「分娩機能が失われるということは、大変厳しい状況だと認識している」
JA新潟厚生連が運営する村上総合病院は、分娩数の減少などによる収支の悪化など受け、今年3月中旬に分娩の取り扱いを休止することを決めていて、村上市内で分娩に対応する施設がなくなることになります。
これを受け、市は17日、市内在住の妊婦に対し、市外の分娩施設までの検診や出産時にかかる交通費や出産前の宿泊費を支給する市独自の支援策を発表しました。
21日、高橋市長は新年度予算編成が本格化するこの時期に合わせ、市の取り組みに対する県からの財政的な協力のほか、分娩再開に向けた医療人材の確保などを求めました。
【村上市 高橋邦芳 市長】
「何の心配もなく、医療機関に身を委ねながら、しっかりと子どもを産むという環境、これを提供していくのは行政の役割」
花角知事は県として最大限の支援を検討したいと応じたということです。
最終更新日:Tue, 21 Jan 2025 18:56:03 +0900