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全国で鳥インフルエンザの発生が急増していることを受け、新潟県は2月7日、緊急の会議を開催。この事態に県内でも懸念の声が上がっています。
【県農林水産部 神部淳 技監】
「過去最大であった令和4年シーズンを上回るペースという状況で危機的な状況、緊急事態と捉えている」
県は7日、全国的な鳥インフルエンザの発生増加を受け、緊急の対策会議を開催。
今シーズンは2月1日までに14道県で51件確認され、約934万羽が殺処分の対象となっています。
これは卵不足を引き起こした2022年に匹敵するぺース。
県内では去年11月以降、確認されていませんが、養鶏業者も参加したこの日の会議では衛生管理の徹底などが呼びかけられました。
【県農林水産部畜産課 仲山美樹子 課長】
「飼養衛生管理の徹底・再点検、早期発見・早期通報をお願いしたい」
【記者リポート】
「こうした中、懸念されるのが卵の価格の高騰です。卵を多く利用する菓子店のような場所では、現状をどう受け止めているのでしょうか」
お菓子作りに欠かせない卵。
【ガトーシェフ三昧堂 高井司 社長】
「また卵の値段が上がるのかと危機感はある」
新潟市西区のこちらの菓子店では仕入れている2Lサイズの卵が1月から1kg当たり90円ほど値上がりしたといいます。
JA全農たまごの調査では、東京地区のMサイズ1kg当たりの卸売価格は去年1月が180円だったのに対し、今年1月は258円まで値上がり。
さらに2月は7日時点で313円となっています。
また、こちらの店では4月以降、バターや生クリームが1kg当たり40円ほど値上がりすると仕入れ先から伝えられていて、厳しい経営が続きます。
【ガトーシェフ三昧堂 高井司 社長】
「卵の値段の動きを見ながら、他の材料との兼ね合いを考えて、高くしすぎないで買いやすい値段で提供できるようにしたい」
鳥インフルエンザの発生に伴う卵価格の高騰は今後も様々な場所に影響を及ぼしそうです。
最終更新日:Fri, 07 Feb 2025 19:13:08 +0900