

去年12月、新潟県聖籠町の空き家の敷地内の土の中から70代の男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件で、警察は2月25日、死体遺棄の疑いで阿賀町に住む33歳の男を逮捕したと発表しました。
また、この男と共謀して被害者男性の口座から金を引き出した詐欺容疑で、山形県に住む32歳の男を逮捕していて、今後、殺人事件への関与も含めて捜査を進めるとしています。
■死体遺棄容疑で33歳の男を逮捕

白い服を着て、屋外で自ら写真を撮る男。
2月25日、死体遺棄容疑で逮捕された阿賀町に住むリフォーム業の小山大輔容疑者(33)です。
去年12月…
【リポート】
「敷地の中の一部分にブルーシートで囲われた場所があります。その脇には掘り出されたと思われる土が山積みとなっています」
聖籠町次第浜の空き家敷地内で行方不明となっていた新潟市中央区の小杉英雄さん(当時78)が埋められているのが見つかり、警察が死体遺棄事件と断定し、捜査本部を設置。
その後、小杉さんの死因が頸部圧迫による窒息死だと判明したことから、殺人事件としても捜査が進められてきました。
そして、捜査本部設置から2カ月が経過した2月25日午後2時。
【県警 阿部吉晴 刑事部長】
「被疑者・小山大輔は令和6年10月26日、新潟県北蒲原郡聖籠町次第浜の空き家の敷地内の土の中に小杉英雄さん、当時78歳のご遺体を埋めたというものです」
警察は死体遺棄容疑で小山容疑者を逮捕したと発表。
また、小山容疑者と共謀し、小杉さんの口座から現金約345万円を引き出して、別の口座に振り込んだ詐欺の疑いで山形県山形市の無職・伊藤貴章容疑者(32)も逮捕されています。
2人の認否について阿部吉晴刑事部長は今後の捜査に支障があるとして回答を控えると説明。
小山容疑者への死体遺棄容疑が浮上した理由については。
【県警 阿部吉晴 刑事部長】
「それについては、お答えは控えますが、これまで様々な捜査を推進した結果、きょうまでに小山の犯行であると断定したものであります」
■小山容疑者から依頼受けた業者 “異臭のする袋”を…

この犯人逮捕の知らせに死体遺棄現場の周辺住民は。
【周辺住民】
「この期間、子どもがまだ保育園で小さくて。近くなので、早く解決できればと思っていた」
小山容疑者と聖籠町の空き家との関連性について警察は明らかにしていませんが、小山容疑者の依頼で空き家の整地やゴミ出し作業をしていたという業者は。
【小山容疑者から依頼を受けた業者】
「自分が空き家を買ったから嫁と子どもを連れて一緒に住むという話を聞いていた」
そして、小山容疑者が死体遺棄をしたとみられる日に異臭のする袋を台車で庭まで運ばされたといいます。
【小山容疑者から依頼を受けた業者】
「非常にその入れられていた袋が臭くて。掘っている姿を見たわけではなくて、自分が飲み物を買いに行ってこいと言われていたときがあって、そのときにたぶん穴を掘ったんだろうなと」
いったいなぜ、小山容疑者は小杉さんの死体を遺棄したのか。
警察は逮捕した2人の殺人への関与も含め捜査を進めるとしています。
■捜査本部の会見詳細

【捜査本部の会見(一部抜粋)】
Q:認否については
A:今後の捜査に支障がありますので、お答えは差し控えさせていただきます
Q:なぜ小山容疑者と特定したのか
A:詳細のお答えは控えますが、これまで様々な捜査を推進した結果、小山容疑者の犯行であると断定した
Q:どのような方法で埋めたのか
A:それについては今後の捜査で明確にして参りたい
Q:小山容疑者と小杉さんの関係性は
A:詳細は控えますが、知人関係と承知している
Q:小山容疑者は小杉さんの死亡のいきさつを知っているとみて捜査か
A:殺害行為につきましては、今後の捜査により明らかにして参りたい。あくまで今回は死体遺棄事件での逮捕ですので、死体遺棄事件での立件を進める
Q:小杉さんが亡くなった時期は
A:捜査では10月中旬とみている
Q:空き家と小山容疑者の関係性は
A:捜査で明らかになっていることもあるが、今後の捜査に支障がありますので、現時点でお答えは差し控えさせて頂きたい。小山容疑者と関係があったかも差し控える
Q:死体遺棄について共犯の可能性は
A:共犯の有無も含めて今後の捜査で明らかにして参りたい
Q:小杉さんの遺体が空き家に埋められていると分かった経緯は
A:今後の捜査に支障があるので、お答えを差し控えさせていただく
Q:逮捕に至ったことについての受け止め
A:2カ月という期間はかかりましたが、死体遺棄事件ということで、被疑者の逮捕になった。これからも捜査を進めて小杉さんのご無念を晴らして参りたい