3 月5日に行われた新潟県の公立高校の学力試験。今年は約1万2000人の受験生が試験に臨み、午後4時すぎに試験が終了した。県教育委員会は各教科に関する出題の狙いについて発表した。
■出題のねらいと出題の観点
【出題のねらい】
基礎的・基本的な知識が確実に身に付いているかどうかをみるとともに、知識を活用して、身近な題材をはじめとする諸資料に基づいて、事象を多面的・多角的に考察し、表現する力をみることをねらいとして出題した。
【出題の観点】
検査問題は、各教科とも平均点50 点程度を目安とし、中学校学習指導要領を基準として作成。問題作成に当たっては、基礎的・基本的な事項の定着度をみるものから応用力をみるものまで、多角的に評価できるよう配慮した。また、思考力・判断力・表現力を的確にはかることができる問題を多く出題することにより、学習の到達状況を正確に把握できるよう配慮した。
■各教科の出題のねらい
【国語】
・漢字の読み書き、語句の意味や言葉のきまりなど、国語の知識や技能に関する力
・論理や物語の展開、筆者の考えや登場人物の心情を的確に捉える力
・複数の文章を読み、その関係を踏まえて内容を解釈し、分かりやすく表現する力
【社会】
・日本及び世界の諸地域における地理的な特色を理解するとともに、地図や統計等の資料を用いて考察し、表現する力
・我が国の歴史の大きな流れを、諸外国とのかかわりを踏まえて理解するとともに、図やグラフ等の諸資料を用いて考察し、表現する力
・我が国の政治、経済及び現代社会の諸課題について、その仕組みや働きを理解するとともに、図やグラフ等の諸資料を用いて考察し、表現する力
【数学】
・数と式、図形、関数及びデータの活用についての、基礎的な概念や原理・法則などを理解する力
・事象を数学化したり、数学的に解釈したり、数学的に表現・処理したりする力
・数量や図形などの性質を見いだし、統合的・発展的に考察する力
【理科】
・自然事象に対する概念や原理・法則、科学的に探究するために必要な観察・実験等について、基本的な事項を正しく理解する力
・自然事象について、基本的な知識を活用したり、組み合わせたりして課題を解決する力
・観察、実験から得られた結果を分析して解釈するなど、科学的に探究する力や、科学的な根拠を基に表現する力
【英語】
・話される英語の情報・内容を正確に聞き取る力
・言語の仕組み、使われている言葉の意味や働きを理解する力
・英文やグラフの内容を正しく捉え、それに関する自分の考えを英語で表現する力
・まとまりのある英文を読んで、要点を正確に捉える力
・自分の考えや情報等を、まとめて英語で表現する力
合格者は3月13日に発表される。
最終更新日:Wed, 05 Mar 2025 18:00:37 +0900
