
新潟県長岡市にICT技術など最先端技術を活用したスマート施設園芸の試験ハウスが完成し、3月26日関係者による見学会が開かれました。
26日、長岡市で公開されたのは、ICT技術などを活用したスマート施設園芸の試験ハウスです。
気候変動や労働力不足などの課題に対応するため普及が期待されているスマート施設園芸。
この普及を進めようと完成したハウスは、長岡市と大手エネルギー企業などが連携して開発を進め、次世代農業推進拠点施設『あぐらって長岡』に完成しました。
【長岡市 磯田達伸 市長】
「極めて高度な生産システムを長岡から提案していければと思っている」
ハウスでは、ハウス内のセンサーとICTを活用することで植物に適した温度や日照などの環境を自動で調整することができます。
【INPEXアグリ事業統轄 塚田邦治さん】
「室内の光をどのぐらい取り入れたらいいか、LEDでさらに補光するとか、温度を上げるとか、そういったものを調整していくことになる」
また、遮光や保温を適切に行うためのカーテンや冬の期間の日照不足を補い、生長を促すLED灯のほか、光合成が適切に行われているか計測するセンサーも備わっています。
【記者リポート】
「こちらのセンサーでCO2の濃度を計測し、分析しています。分析されたCO2のデータをもとに、空気孔からダクトを通じて適切なCO2の量を排出しています」
ここで得られたデータはスマートフォンなどで見ることができるほか、生育状況もリアルタイムで確認できるため省力化にも期待がかかります。
ハウスでは4月から実証実験を本格的に進め、将来の農業に生かしていく予定です。
最終更新日:Wed, 26 Mar 2025 19:22:23 +0900