「やっと…」地元密着型スーパーに初の備蓄米!6袋入荷のうち1袋は“試食用”に「納得した上で購入してほしい」 品薄感解消へ随意契約の備蓄米にも期待 新潟

これまで備蓄米の入荷がなかった地元密着型のスーパーの店頭に6月6日、初めて備蓄米が並びました。店側はお客の選択肢が増やし、在庫を確保する上で備蓄米に大きな期待を寄せています。

これまで備蓄米の入荷がなかった地元密着型のスーパーの店頭に6月6日、初めて備蓄米が並びました。店側はお客の選択肢が増やし、在庫を確保する上で備蓄米に大きな期待を寄せています。

■「やっと…」地元密着型スーパーに備蓄米並ぶ!

【松村道子キャスター】
「三条市のスーパー。5kgで税込み4000~5000円という銘柄米が並ぶ中、その隣に待望の備蓄米が入荷された5kg税込み3650円という価格です」

こちらの店では、今年4月上旬。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「(Q.備蓄米は?)期待していたが、入荷することがまだできてない状況」

農水省の発表によりますと、江藤前農水大臣のもと、2回目までに落札された入札備蓄米は約21万t。そのうち5月11日までに小売業者に引き渡された量は2万7000tほどと、12%程度にとどまっています。

それから2カ月、ようやく店頭に並んだ入札備蓄米。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「(Q.今回備蓄米の入荷としては何袋?)今回6袋入荷した。想像していたよりかなり遅くて。本当にやっとかという感じ」

5kg3650円の備蓄米は2023年産のいわゆる古米。入荷はわずか6袋でしたが、店は、その1袋を試食にあてることに決めました。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「貴重な一袋だが試食に回して、お客様が納得した上で購入いただきたいという思いで試食に回した」

自身も試食をして味を確かめます。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「コメの粒が少し小さく感じるが、甘みがちゃんとあって古いコメという感じはあまりしない。このレベルだったら、うちの店で一番安くておいしいコメだとお伝えできる」

堂々と販売できると確信すると…

「備蓄米入荷しました。試食出ています。よかったら食べて見ませんか?」

【お客】
「(古米とは)分からない。普通のコメと何も変わらなくて、これなら安心して子どもにも食べさせられると思う」

【お客】
「普通にコメを買うと4000円台。それから見たら安いし、おいしいと思う」

■“品薄感”解消へ随意契約の備蓄米にも期待

備蓄米を入荷し、お客の選択肢を増やすことに加えて、店側がもう一つ備蓄米に期待するのは品薄感の解消です。

こちらの店では5月、一部の問屋から月の仕入れ量を900kgまでとする数量制限がかかるなど在庫の確保に苦心していますが、ここで一役買いそうなのが随意契約の備蓄米です。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「すでに古古米や古古古米を入荷するかもしれないという情報は(問屋から)来ているので、うちとしても機会があれば必ず仕入れるようにして」

同時に太田専務が注目するのは、小泉大臣就任後のコメの流通のスピード感です。

【スーパーマルセン 太田雅悠 専務取締役】
「ここにきて一気にスピードが上がってきたので、我々もそのスピードにしっかりついていきたい」

こちらの店では、随意契約の備蓄米である古古古米を6月下旬以降、5kg1920円で販売することを目指しています。

備蓄米を通してお客の買い物の選択肢を増やし、品薄を解消する。コメをめぐる小売店の奮闘は続きます。

最終更新日:Fri, 06 Jun 2025 18:39:49 +0900