返済開始へ「不安あれば相談を」
記者リポート:
新潟市中央区、感染症拡大時と比べ、人通りは戻ってきているように見えますが、まだ経済は完全には回復していない状況です。こうした中、懸念されているのが、各事業者が感染禍で借り入れたお金の返済です
新潟市中央区にある県信用保証協会。
県信用保証協会 保証推進部 栗山充 部長:
ちょうど、この夏場が最もピークになる
懸念を示すのは、「ゼロゼロ融資」の返済について。
ウイルス禍で低迷する企業を支援するために設けられた、実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」。県内では、この制度で約2万8000件の融資が行われた。
多くの企業では、2023年夏に無利子が適用される3年の期間が終わり、融資の返済が始まる予定で、県内では7月にそのピークを迎える。
しかし…
県信用保証協会 保証推進部 栗山充 部長:
物価も急激に上がっているので、新型コロナ前とは環境が変わってきている
企業によっては、通常の融資にゼロゼロ融資が加わったことで返済額は数倍に上昇。さらに物価高などで利益も少なく、返済によって事業の継続が困難となる企業が出てくるおそれもある。
このため、県信用保証協会などは、ゼロゼロ融資の返済などに関する相談窓口を4月に設置。少しでも不安がある場合は、早めの対応や相談を呼びかけている。
県信用保証協会 保証推進部 栗山充 部長:
1社でも多く、なんとか事業維持、あるいは発展していっていただきたい
相談窓口は、2024年5月末まで。