「無になれる時間って、いいですよね」新潟・燕のアートカフェで流行の兆しを見せるベアアートを体験

花の香りに包まれた空間で、レモネードを片手に無心で絵の具を垂らす。NGT48の北村優羽と原愛美が訪れた新潟のアートカフェ「Mother」で体験した“ベアアート”は、五感を刺激する癒しの時間だった。

花と絵と香りに包まれて

階段を上がると、ふわりと花の香りが漂ってきた。燕市にあるアートカフェ「Mother」は、植物とアート、そしてカフェが融合した癒しの空間。店内にはオーナーが描いた絵が飾られ、段ボールに描かれた作品や、三谷幸喜映画のポスターを手がける画家による看板もあるという。

 

この日、体験したのは「ベアアート」ワークショップ。ベア型のオブジェに絵の具を垂らして、自分だけの作品を作るというものだ。まずはベアがしっかり立つかを確認し、絵の具の色を選ぶところからスタート。水色、ピンク、紫、白…気づけば五色目まで手が伸びていた。

大中小のベアがお出迎え

レモネードとアイスコーヒーが彩る創作時間

「この体験料にはワンドリンクがついてます」とスタッフが案内すると、原は「レモネードにします」と即答。北村は「ドリップコーヒーのアイスで」と注文した。運ばれてきたレモネードは、爽やかなレモンの香りが広がり、口に含むと「めっちゃレモンの味がして美味しい」と笑顔がこぼれる。アイスコーヒーも香り高く、創作の合間にぴったりの一杯だった。

「仕事できる女になった気分」と冗談めかして言うほど、飲み物がもたらすリラックス効果は大きかった。絵の具を垂らす緊張感と、ドリンクのやさしい味わいが絶妙なバランスで、創作の時間を彩っていた。

カフェとワークショップの両方が楽しめる場所

「無になれる時間って、いいですよね」

絵の具を垂らす瞬間は緊張の連続。「頭から足にかけて、まずサッと垂らします。次に左右にも…」とスタッフの説明に耳を傾けながら、慎重に色を重ねていく。ピンクがビビッドに映え、白が加わることで淡く優しい印象に。完成したベアは「カーニバルみたいな色」と表現されるほど華やかだった。

「無になれる時間って、いいですよね」と原がつぶやく。前から見た印象と後ろから見た印象が違うことに驚きながら、360度楽しめるアートの魅力に浸っていた。カフェのオーナーは「おしゃべりだけじゃない、もう一つの楽しみ方を提供したかった」と語る。飲食業未経験ながらも、思い出に残る体験を届けたいという思いが、このワークショップに込められている。

無になれる貴重な時間

平日開催も検討中?広がるベアアートの可能性

本来は開催していない曜日だったが、今回の取材をきっかけに「平日開催もありかもしれない」とスタッフは話す。少人数でも楽しめるこの体験は、忙しい日常の中でふと立ち止まり、自分の時間を取り戻すきっかけになるかもしれない。

最後に完成したベアに名前をつけて、「あゆベア」「ゆぱベア」と命名。アートと植物、そして人とのふれあいが織りなす「Mother」でのひとときは、心に残る体験となった。

 

Mother
新潟県燕市吉田幸町6-12 SPUTTERビル 2F
OPEN:10:30-18:00