頭蓋骨を“透明”に!?新潟大学・理化学研究所が“シースルー法”開発「脳内に存在する細胞の観察可能に」

動物が生きているとき、脳は一体どんな動きをしているのか?そんな疑問を解決するための画期的な方法を新潟大学と理化学研究所が共同開発しました。
NST新潟総合テレビ

動物が生きているとき、脳は一体どんな動きをしているのか?そんな疑問を解決するための画期的な方法を新潟大学と理化学研究所が共同開発しました。

【新潟大学 脳研究所 三國貴康 教授】
「生きたまま頭蓋骨を透明にする、シースルー法を開発した」

今回、開発されたのは頭蓋骨の中にある脳を観察するために頭蓋骨を透明にする“シースルー法”です。

これまでは脳内を観察する場合、頭蓋骨を取り除き、ガラスを埋め込む“オープンスカル法”が主流でしたが、脳への炎症反応など多くの課題がありました。こうした中…

【新潟大学 脳研究所 三國貴康 教授】
「1600以上の化学物質を理論的・実験的にスクリーニングして、最終的に1つのペアを見つけ出した」

今回、新潟大学の研究チームは特殊な試薬を開発。

これを頭蓋骨に直接塗ることで脳にダメージを与えることなく頭蓋骨を透明化し、脳内の神経細胞など観察することが可能となりました。

マウスの骨を使った実験映像では、時間が経過するにつれ徐々に透明になっていくのが分かります。

【新潟大学 脳研究所 三國貴康 教授】
「脳脊髄液の流れ、血液の流れ、くも膜に特有的に存在する細胞を観察できるようになった」

研究チームは“シースルー法”をいずれは人間にも応用し、脳の病気の改善などに役立てたい考えです。

最終更新日:Tue, 26 Aug 2025 18:42:51 +0900