負債額は約3億円…老舗のニット製品製造業者が破産手続きを開始 一時年48億円超の売上高も3億円まで減少 トレンド変化に海外製品との競合で業容縮小 新潟・五泉市

ニット製品の製造を手がける新潟県五泉市の南沢テキスタイルが新潟地裁より破産手続きの開始決定を受けた。
NST新潟総合テレビ

ニット製品の製造を手がける新潟県五泉市の南沢テキスタイルが新潟地裁より破産手続きの開始決定を受けた。

民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によると、1896年に創業し、1954年2月に法人改組された南沢テキスタイルは、大手アパレル業者を得意先として、セーターやカーディガンなど主に婦人向けの高価格帯のニット製品のほか、スーツ、ワンピースなども手がけ、1989年2月期には年売上高約48億3883万円を計上していた。

しかし、トレンドの変化によるニット需要の減少や安価な海外製品との競合もあり、次第に業容が縮小。2025年2月期の年売上高は約3億3000万円にまで減少し、連続して欠損を計上。慢性的な債務超過に陥る中、業容回復の目途も立たず、資金繰りが限界に達し事業継続を断念した。

負債は約3億円に上っている。

また、グループ会社で南沢テキスタイルの縫製業務の外注業者である荒川テキスタイルも同様の措置となっている。

最終更新日:Wed, 27 Aug 2025 11:00:00 +0900