日朝首脳会談から23年…拉致問題解決へ蓮池薫さんが高校で講演「北朝鮮に強いメッセージを」 次期首相には“新たな戦略”求める 新潟

拉致被害者・蓮池薫さんが9月18日、新潟市の高校で講演し、拉致問題の解決に取り組む姿勢を北朝鮮にアピールすることが重要だと訴えました。

拉致被害者・蓮池薫さんが9月18日、新潟市の高校で講演し、拉致問題の解決に取り組む姿勢を北朝鮮にアピールすることが重要だと訴えました。

18日、新潟市中央区の新潟青陵高校で講演を行ったのは、北朝鮮による拉致被害者・蓮池薫さん。

【蓮池薫さん】
「北朝鮮は情報活動のために色んな手段を使った。そのうちの一つが拉致だった」

1978年に妻・祐木子さんとともに柏崎市の海岸で拉致された蓮池さんが帰国するきっかけとなったのは、北朝鮮が初めて拉致を認めた日朝首脳会談でした。

その会談から9月17日で23年。

【生徒】
「この問題が起こってまだ解決していない中、日本に住んでいる私たちはどんなことを学ぶべき?」

【蓮池薫さん】
「北朝鮮に強いメッセージを送ると同時に、日本政府の後押しをする。はっきり言えば、お尻を叩く」

2002年に5人が帰国して以降、解決への進展はみられず、帰国できていない拉致被害者の親世代は横田めぐみさんの母・早紀江さんだけとなっています。

【生徒】
「早く解決して、お母さんが生きているうちにめぐみさんと再会させたいと強く思った」

そして、蓮池さんは次の首相には新たな戦略を打ち出してほしいと訴えます。

【蓮池薫さん】
「歴代の政権が表明してきたことを、一字違わずそのまま繰り返しているような状況では家族も失望しかない」

こう話した上で「水面下ではなく、拉致問題に取り組む姿を北朝鮮にアピールする必要がある」と指摘しています。

最終更新日:Fri, 19 Sep 2025 05:00:00 +0900