
北朝鮮に拉致された疑いがある特定失踪者・中村三奈子さんの母・クニさんが9月30日、新潟県長岡市の高校で講演を行いました。
長岡市の長岡向陵高校で30日に開かれた『拉致問題啓発セミナー』。
27年前に新潟空港から韓国へ向かった記録を最後に行方が分からなくなっている中村三奈子さんの母・クニさんが、特定失踪者を含めた拉致問題の現状について講演しました。
【中村三奈子さんの母 クニさん】
「『ただいま』というふうに帰っていない人たちが数え切れないほど、皆さんの全校生徒の人数ほどいる」
クニさんは高校生に繰り返し、今ある日常の大切さについて語りかけました。
【中村三奈子さんの母 クニさん】
「周りの人とうまくやってくださいとは言えないが、本当に大事な人を見つけてほしい」
【生徒】
「『おかえり』とか『ただいま』と言ってもらえるのは当たり前のことではなくて、とても大切で幸せなことだと心に残った」
娘を探して27年…今年で三奈子さんは46歳、クニさんは82歳となりました。
【中村三奈子さんの母 クニさん】
「もう少し年齢がいっても自分が活動できるところは参加していきたい」
この日は、高校生にも署名への協力など拉致問題に関心を持ち続けてほしいと呼びかけていました。
最終更新日:Wed, 01 Oct 2025 22:00:00 +0900