“経営改革”急ぐ新潟県へ…県立松代病院の“入院機能”存続求め約1万6300筆の署名提出「何とか残してくれという気持ちの表れ」

新潟県が入院機能を持たない無床診療所とする方針を示している県立松代病院。10月1日、地元住民が県に入院機能の存続を求め、署名を提出しました。

新潟県が入院機能を持たない無床診療所とする方針を示している県立松代病院。10月1日、地元住民が県に入院機能の存続を求め、署名を提出しました。

県立松代病院の入院機能の存続を求め、県に1万6310人分の署名を提出したのは、県立松代病院を守る会のメンバーです。

県立病院をめぐっては、病院事業の純損益が昨年度、過去最大となる46億円の赤字に。

経営改革を急ぐ県は、入院患者の減少が続く県立松代病院を来年4月に、入院機能のない無床診療所とする方針を決めています。

署名の提出後、病院局の職員と面談した守る会。

【守る会のメンバー】
「患者と医師、そこで仕事をする人たちとの信頼関係がとてもある」

冬の大雪について触れた男性は…

【守る会のメンバー】
「病気の身になって、この(雪の)中をどうするのか」

こうした訴えに対し、金井病院局長は医師不足が特に深刻だと強調した上で「病院をなくしたくないという思いで今回の再編に取り組んでいる」と述べました。

【県立松代病院を守る会 村山繁一 会長】
「署名を集めに行っても『ありがとう』と言われる。感謝される。それだけ病院のことに皆さん神経をとがらせている。何とか残してくれという気持ちの表れだと思っている」

県は10月7日に魚沼圏域地域医療構想調整会議を開き、病床の再編などについて協議する方針です。

最終更新日:Thu, 02 Oct 2025 05:00:00 +0900