高市新総裁へ「結果出して」 13歳で拉致された横田めぐみさん“61歳”に…帰国願う家族・同級生の思い「お互い元気でくじけずに」新潟

北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんが10月5日、61歳の誕生日を迎えました。めぐみさんの帰国が叶わないまま迎える誕生日に、周囲の焦りは増すばかりです。

北朝鮮による拉致被害者・横田めぐみさんが10月5日、61歳の誕生日を迎えました。めぐみさんの帰国が叶わないまま迎える誕生日に、周囲の焦りは増すばかりです。

■13歳で拉致された横田めぐみさん 61歳の誕生日迎える

【めぐみさんの母 横田早紀江さん】
「だんだんケーキも小さくなって、お父さんもいなくなって、また小さくなって。本当にこんなところに置いてあげても、何も喜ばないだろうなと、そんな事じゃないなというような複雑な思い」

祝う人がそこにいない誕生日ケーキのむなしさを語る横田めぐみさんの母・早紀江さん。

めぐみさんが北朝鮮にいると分かった1997年以降、5年前に亡くなった夫・滋さんとケーキを囲んできましたが、拉致問題はこう着状態が続いています。

13歳で北朝鮮に拉致されためぐみさんは10月5日、61歳になりました。

【横田早紀江さん】
「諦めないで健康を害することがないように、生きていなかったら達成できないことだから。お互いに元気でくじけないで頑張っていてということ。(めぐみに)言うことは」

■同級生主催のコンサートは15回目に「今回で最後にしたい」

めぐみさんの同級生も変わらずにその帰国を祈っています。

4日、同級生が主催し開かれたチャリティーコンサートは今回で15回目。

【めぐみさんの同級生 吉田直矢さん】
「こういうコンサートは本当に今回で最後にしたい。その一心だけで今回は演奏させていただいた」

登壇した同級生も皆、今年61歳です。

【めぐみさんの同級生 真保恵美子さん】
「早紀江さんは多分、ずっと私たちの姿を通して、めぐみさんがどうしているだろう、このくらいになっているはずなのに、なんでうちの子だけここにいないだろうと思って、思い出していると思う」

【めぐみさんの同級生 丸山善昭さん】
「早紀江さんには滋さんもいないし、めぐみさんとの思い出もたった13年分しかない。どう考えても足りないどころではない。少なすぎる」

曽我ひとみさんは北朝鮮でめぐみさんと生活していたときのエピソードに触れ…

【拉致被害者 曽我ひとみさん】
「めぐみさんも、私も歌がとっても大好きだった。なので、北朝鮮にいるときにテレビから出る歌を全部2人で書き取って、1冊の歌詞カードを作った」

めぐみさんが帰国したら日本の歌で一緒に歌詞カードを作りたい…曽我さんの願いです。

■高市新総裁へ望むのは…「結果を出してほしい」

一方、会場がめぐみさんの帰国を祈るまさにその時刻に行われていた自民党総裁選の投開票。

【めぐみさんの弟 横田哲也さん】
「先ほど、あるメディアの方から聞いたが、高市さんが(自民党新総裁に)なったということなので」

拉致被害者が北朝鮮にいることが判明し、家族会が発足して以降、次の首相が14人目となります。

【横田哲也さん】
「高市総裁におかれましても、ぜひ自らの時代でこの問題を片付けるんだというふうに明言してほしいし、結果を出してほしいと思っている」

今年も、めぐみさんとともに歌った思い出の曲『翼をください』で締めくくられたコンサート。

母・早紀江さんとの再会に必要な“翼”を一日も早くめぐみさんに届けたい…その願いを次期政権はどう受け止めるでしょうか。

最終更新日:Mon, 06 Oct 2025 22:05:00 +0900