窓を開けると3m先に“クマ”…人の生活圏にクマ侵入 防犯カメラには会社の敷地通り抜ける姿も 新潟県“クマ出没特別警報”発表中

クマの目撃情報が後を絶ちません。新潟県が10月、警戒レベルの最も高い『クマ出没特別警報』を発令する中、人の生活圏に入り込んだその姿がカメラに捉えられていました。

クマの目撃情報が後を絶ちません。新潟県が10月、警戒レベルの最も高い『クマ出没特別警報』を発令する中、人の生活圏に入り込んだその姿がカメラに捉えられていました。

暗闇の中、左右に揺れる柿の木…枝の間をよく見ると、黒い影が確認できます。その正体はクマです。

映像が撮影されたのは、周辺に住宅が点在する長岡市金沢地区。

撮影した住民の男性によりますと、10月9日午前1時すぎ、家の裏で物音が聞こえたため、窓から外を見るとわずか3mほど先にクマがいたということです。

その後、クマは逃げたためケガをした人はいませんでした。

一方、10月6日の早朝、新発田市島潟の物流会社に設置された防犯カメラが捉えた映像。

画面左側から現れたクマは警戒する様子もなく会社の敷地を通り道路の方へ…

出勤前の時間だったため従業員などに被害はありませんでしたが、少し時間が遅ければ鉢合わせていたおそれもあります。

クマのエサとなるブナの実が凶作となっている今年。

エサを求め人里に降りるクマが増え、今年度の人身被害は10件に上り、県は警戒レベルの最も高い『クマ出没特別警報』を発令しています。

専門家は例年以上の対策を呼びかけています。

【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「中山間地域にお住まいの方は、鍵が閉められるところはしっかりと閉める。エサになるようなものは家の脇ではなくて、家の中のできるだけ臭いのもれないところにしまう。かなり配慮が必要かなと思っている」

クマの目撃情報などを確認して、クマ鈴などの対策グッズを用意するなど身を守るための対応が求められています。

最終更新日:Sat, 11 Oct 2025 09:00:00 +0900