新潟空港で航空自衛隊機が滑走路逸脱する事故…原因は人的要因と推定「車輪出していなかった」

9月、航空自衛隊の航空機が新潟空港で滑走路を逸脱した事故について、航空幕僚長が臨時会見を開き、「着陸時に車輪を出していなかった人的な要因と推定される」と説明しました。

9月、航空自衛隊の航空機が新潟空港で滑走路を逸脱した事故について、航空幕僚長が臨時会見を開き、「着陸時に車輪を出していなかった人的な要因と推定される」と説明しました。

【航空自衛隊 森田雄博 航空幕僚長】
「本事故により新潟空港ならびに周辺住民の皆様にご心配をおかけしたこと、航空会社およびその利用者の皆様に多大なるご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます」

10月14日、臨時会見で森田雄博空幕長が謝罪したのは9月19日に航空自衛隊の航空機が新潟空港に着陸した際滑走路を逸脱した事故についてです。

滑走路を逸脱したのは、訓練を終え戻っていた新潟分屯基地・新潟救難隊の捜索機『U‐125A』で、この事故によるケガ人はいなかったものの、新潟空港の滑走路は一時閉鎖され、多くの民間機が欠航するなどの影響が出ました。

いったいなぜ事故は起こったのか、その後、航空自衛隊が原因について調査した結果…

【航空自衛隊 森田雄博 航空幕僚長】
「今回の滑走路逸脱は人的な要因により、車輪を出さないまま着陸したことに起因すると推定している」

森田空幕長は搭乗員への聞き取りやコックピットやボイスレコーダーの解析などから着陸時に車輪を出していなかった人的要因によるものと推定されると発表しました。

また、機体の点検も行ったところ、異常はないことが確認されています。

【航空自衛隊 森田雄博 航空幕僚長】
「車輪を出さないまま着陸していったようなところについては、重大な事故であるというふうに認識している」

これを受け、航空自衛隊は操縦者に対し、基本事項の徹底や隊員間の連携の再確認など教育をしたということです。

【航空自衛隊 森田雄博 航空幕僚長】
「引き続き、事故原因の究明と再発防止に全力を尽くすとともに、今後とも航空自衛隊機の航行に際しては安全確保に万全を期してまいります」

航空自衛隊は引き続き、事故の詳細や原因について調査を続けています。

最終更新日:Tue, 14 Oct 2025 21:45:00 +0900