新潟市の飲食店でノロウイルス食中毒発生 “生カキ”提供する飲食店を利用した7人に下痢や吐き気の症状

牡蠣などを提供する新潟市中央区の飲食店で、10月4日に来店した7人がノロウイルスによる食中毒を発症していたことが明らかになりました。保健所は、当該店舗に対して10月14日の1日間、営業停止処分を命じました。
NST新潟総合テレビ

牡蠣などを提供する新潟市中央区の飲食店で、10月4日に来店した7人がノロウイルスによる食中毒を発症していたことが明らかになりました。保健所は、当該店舗に対して10月14日の1日間、営業停止処分を命じました。

食中毒が発生したのは、牡蠣料理などを中心に提供する新潟市中央区の居酒屋「牡蠣の上にも3年 新潟駅前店」です。

保健所によりますと、10月7日に店の利用者から「10月4日に2人で市内の飲食店を利用したところ、10月6日から下痢、吐き気の症状を呈した。同行者も同時期から体調を崩している」と連絡があり、調査を開始。

調査の結果、10月4日に当該店舗を利用した10グループ23人のうち、4グループ7人に10月6日から7日にかけて、下痢・嘔吐・腹痛などの消化器症状が確認されました。

検便の結果や、患者の症状と潜伏期間がノロウイルスと一致したこと、10月4日に患者がした共通の食事が当該店舗で提供されたものに限られることなどから、保健所は食中毒と断定。

また、店舗の従業員1人からもノロウイルスが検出されましたが、この従業員は牡蠣を食べていなかったということです。

患者は、店舗で生カキのほかカキフライやサラダなどを食べていましたが、原因食品の特定には至りませんでした。

保健所は、今回の食中毒が従業員由来の二次感染の可能性が高いとみて、当該店舗に対して営業停止を命じた10月14日に、施設の清掃と消毒を行ったほか、衛生管理計画の見直しや、従業員への手指消毒の徹底などを指導しています。

なお、県内では10月14日時点で、18件の食中毒が発生し、患者数は176人にのぼっています。保健所は、加熱調理の徹底、調理器具の殺菌、こまめな手洗いなどを呼びかけています。

最終更新日:Wed, 15 Oct 2025 11:53:06 +0900