
去年12月に発行が終了した従来の保険証の有効期限が迫っています。その代わりとなるマイナンバーカードを健康保険証とひも付けた、いわゆる『マイナ保険証』の利用状況を取材しました。
国が進めているマイナンバーカードの保険証利用、いわゆるマイナ保険証。
去年12月に発行が停止していた従来の保険証は12月1日に有効期限を迎え、その後は原則、資格確認書というカードかマイナ保険証を窓口で提示する必要があります。
2021年に利用が始まったマイナ保険証は現在どのくらい普及しているのでしょうか。
【齋藤正昂アナウンサー】
「受付に設置されているマイナンバーカードの読み取り機。導入から4年、かなり一般的になってきたのではないでしょうか」
県内では去年12月以降、9割以上の病院や薬局といった医療機関でマイナ保険証が利用できるようになっています。
【利用者】
「マイナンバーカードを使った。暗証番号と同意するだけなので簡単」
【利用者】
「病院もマイナ保険証ありますかと聞かれるようになったので、受診の時には持って出るようにしている」
新潟市中央区の大滝耳鼻科クリニックでもマイナ保険証を利用する患者が増えているといいます。
【大滝耳鼻科クリニック 大滝一 院長】
「カードを持っていれば、それで全部分かる。電子カルテとかそういうものも見られるので便利。マイナ保険証の利用率は現在50~60%くらい」
厚生労働省によりますと、10月末時点でマイナンバーカードを持っている人の約87%が登録しているマイナ保険証。一方、その利用率は10月1カ月間で37%にとどまっています。
都道府県別に見ると、新潟県のマイナ保険証の利用率は全国で4番目に高かったものの約45%でした。
【利用しない人】
「使えなくなったときの手続きとかが心配」
【利用しない人】
「ほかの診察券と一緒に(保険証を)入れているから、それでそのまま使っている」
12月2日以降も期限切れの保険証を提示したとしても保険診療を受けられる暫定措置がとられますが、それも来年3月末までです。
マイナンバーカードへの保険証のひも付けはWEBサイト『マイナポータル』のほか、セブン銀行のATMや一部の医療機関の窓口でも行うことができます。
【大滝耳鼻科クリニック 大滝一 院長】
「例えば当院に来てもらって、ひも付けすると浸透して使用する方が高齢者でも増えてくるのでは。期間的には4カ月ほどしかないが、その間でできれば可能な限り対応してほしい」





