【柏崎刈羽原発】新潟県知事21日にも再稼働“容認”表明か 確認事項は全て終了との認識示す

東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働問題で焦点となっている“地元の同意”をめぐり動きです。11月18日、福島第一原発を視察した花角知事は19日の会見で再稼働の是非を判断するための確認事項は全て終了したとの認識を示しました。関係者によりますと、21日にも再稼働を容認する考えを表明する見通しです。

東京電力・柏崎刈羽原発の再稼働問題で焦点となっている“地元の同意”をめぐり動きです。11月18日、福島第一原発を視察した花角知事は19日の会見で再稼働の是非を判断するための確認事項は全て終了したとの認識を示しました。関係者によりますと、21日にも再稼働を容認する考えを表明する見通しです。

19日に開かれた定例の知事会見。

【花角知事】
「二度と起こしてはならない事故だと実感した。そのための安全対策や防災・被害を軽減するための防災の対策などの重要性は実感した」

花角知事がこう所感を語ったのは、東京電力福島第一原発についてです。

18日、知事就任後初めて福島第一原発を視察した花角知事。

東京電力の小早川智明社長などの案内のもと廃炉作業についてや、汚染水から放射性物質を取り除く設備などについて説明を受けました。

その東京電力が再稼働を目指す柏崎刈羽原発。地元の同意が焦点となる中、花角知事は県民の意思を見極め、自らの判断を示した上で信を問うとしてきました。

そして、県民の多様な意見の確認方法として挙げていた公聴会、市町村長との意見交換、県民意識調査の3つは11月までに全て終了。

その上で、11月14日には柏崎刈羽原発で安全対策の状況や訓練の様子などを視察。

【花角知事】
「少なくともセキュリティは格段に厳しくなった」

また、これに前後し、立地自治体である柏崎市や刈羽村のほか、半径30km圏内のUPZの自治体の首長と改めて会談し意見を聴取。

そして、18日の福島第一原発の視察を終えた花角知事は…

【花角知事】
「判断をする前に聞いたり見たりしたほうがいい、考えておいたほうがいいと思っていたものはもうない。近いうちに結論を出してお話ししたいと思う」

再稼働の是非を判断するための確認事項はこれで全て終わったとの認識を示しました。

関係者によりますと、花角知事は再稼働を容認する方向で、来週の定例会見を待たずに21日にも考えを公表する見通しで、臨時の会見の開催などを調整しているということです。

最終更新日:Wed, 19 Nov 2025 22:00:00 +0900