
老朽化した映写機の更新に向け寄付を募っていた新潟市中央区の映画館シネ・ウインド。目標としていた金額を達成し、無事に新たな映写機が導入されました。11月20日は内覧会が開かれ、寄付した人たちはシネ・ウインドの新たなスタートを見届けていました。
■映写機が老朽化…機材更新へ寄付募る「目標は1000万円」
今年で開館40周年を迎えた新潟市中央区の映画館『シネ・ウインド』。訪れた人たちが向かったのは客席ではなく映写室です。
【シネ・ウインド 井上経久 支配人】
「これがレーザータイプのプロジェクター」
お披露目されたのは、設置されたばかりの映写機。
【シネ・ウインド 井上経久 支配人】
「これまで約2000~3000時間ごとに交換していたものが、約5万時間は交換不要になる」
なぜ、シネ・ウインドが新たな映写機を導入したのか…
【シネ・ウインド 齋藤正行 代表】
「(映写機を)もう替えなくてはいけないということで、1口5000円で1000万円が目標」
映画がデジタル化する中で2013年に導入した映写機が頻繁に故障するようになっていたのです。修理費用も増えていたことから映写機の更新を決断し、市民からの寄付を募っていました。
4月から8月末までの期間でのべ823人から集まったのは目標金額を大きく超える1176万円。
【シネ・ウインド 齋藤正行 代表】
「ありがとうございます(という気持ち)。きょうも内覧会に来てくれてほっとして」
■無事に新たな映写機導入!「映画館・映画を次の世代へ」
無事に新たな映写機が設置され、11月20日は寄付者向けの内覧会が開かれました。
新たな映写機はレーザーで発光し、これまでより部品の交換の頻度が減ったほか、スクリーン全体の明るさが均一になるなど、よりよい環境で映画が楽しめるようになったといいます。
【シネ・ウインド 井上経久 支配人】
「ランプ交換がなくなったというのは本当に大きい。その処理にいつも苦労していたので、新しいプロジェクターである程度の品質で長い時間上映をお届けできることはとてもうれしく思っている」
さっそく新たな映写機で映し出された映像を見た人は…
【訪れた人】
「前よりはなおさら鮮明になったっていう感じがする。これからがすごく楽しみ」
【訪れた人】
「新たな映写機に替わって、それで脈々と次の世代へとこのシネ・ウインドという場とか映画そのものが続いている感じを受け取ったので、それがすごくよかった」
【シネ・ウインド 井上経久 支配人】
「これからこれが標準になってくると思うが、それに甘えずに良い映画を届けていきたい」
目標としていた開館50周年に向けてシネ・ウインドに新たな風が吹き始めました。
最終更新日:Thu, 20 Nov 2025 22:00:00 +0900



