
11月21日、新潟県の花角知事が柏崎刈羽原発の再稼働を容認し、その判断について県議会に「信を問う」と表明しました。この花角知事の判断に対し、与野党から様々な声があがっています。
22日、新潟市中央区で開かれた自民党の政経文化セミナー。この場所で片山さつき財務大臣が称賛したのは…
【片山さつき財務相】
「花角知事、大変なご決断をされました。日本を成長に向けて大きく動かすと思う」
花角知事が下した柏崎刈羽原発の再稼働を容認する判断についてです。
【自民党 齋藤洋明 衆院議員】
「様々な段階を経てきたところで最終的に再稼働を容認するというご判断に至ったということなので、これは尊重してしっかり国のほうからも支援していきたい」
再稼働を推進する立場の自民党が花角知事の判断を支持する一方で…
【花角知事】
「県議会から信任・不信任の判断をいただきたいと思っています」
「信を問う」と繰り返していた花角知事が知事選ではなく、自民党が最大会派となっている議会に信を問うと表明したことには反発の声があがります。
【立憲民主党 菊田真紀子 衆院議員】
「やっぱりかという感じ。最初からそういう結論ありきだったのではないかなと思う」
【立憲民主党 黒岩宇洋 衆院議員】
「県議会議員に信を問うと言ったって、もともと自民党から支持されている知事だから、当然結論は見えている」
定期大会を開いた立憲民主党はその手法を問題視。
【立憲民主党県連 西村智奈美 代表】
「(花角知事が)『身を賭して信を問う』、このように言っておられたこととは全く符合しない表明であった」
かつて知事として原発問題と対峙した米山隆一衆院議員も。
【立憲民主党 米山隆一 衆院議員】
「政治家として言葉に責任を持って、今のやり方をやるのであれば、信を問うことをやめたと言うべき」
こう話した上で、議会を選んだとしても最終的には県民の審判を仰ぐことになるとの認識を示しました。
【立憲民主党 米山隆一 衆院議員】
「最後は県知事選挙ということになると思うので、その結果を県知事選挙で問うということになるんだと思う」
一方、党勢拡大のため新潟市中央区で街頭演説を行った国民民主党・榛葉賀津也幹事長はそもそも国策で進められているエネルギー政策の判断を地方自治体に委ねている現状に異議を唱えます。
【国民民主党 榛葉賀津也 幹事長】
「最終的な判断を地方自治体の長に任せているというのが今のシステム。これは国がもっと責任を持つべき。再稼働するかしないかという決断を知事がされなければいけない、これは本当に悶絶すると思う」
ただ、再稼働の是非についてのボールは県議会へと渡されることに。
【自民党県連 岩村良一 幹事長】
「知事の表明を受けて、対応をこれから慎重に考えていく」
【未来にいがた 大渕健 代表】
「自らの職を続けることを県議会で信任・不信任してくださいと能動的に問うことというのは成り立たない。再考をしなくてはならない、そういうレベルの話だということを議会の中で取り上げていきたい」
柏崎刈羽原発の再稼働に向けた動きは最終局面を迎えています。
最終更新日:Tue, 25 Nov 2025 05:00:00 +0900




