“絶対会える”横田早紀江さんを支えるめぐみさんの同級生 それぞれ胸に秘める思いも「あの日一緒に帰っていたら…」

拉致問題に進展が見られない中、横田めぐみさんの母・早紀江さんの心の支えとなっているのがめぐみさんの同級生の存在です。それぞれがめぐみさんへの思いを胸に秘めながら親子の再会を祈っています。

拉致問題に進展が見られない中、横田めぐみさんの母・早紀江さんの心の支えとなっているのがめぐみさんの同級生の存在です。それぞれがめぐみさんへの思いを胸に秘めながら親子の再会を祈っています。

■横田早紀江さんを励ます会に高市首相からメッセージ

拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さんの暮らす川崎市で先日、めぐみさんの同級生が開いた『励ます会』。

6回目の開催で初めて首相から早紀江さんにメッセージが届きました。

【再会を誓う同級生の会 池田正樹 代表】
「(高市首相から)11月15日でめぐみさんが拉致されてから48年が経ってしまいました」

日朝首脳会談の実現に意欲を示す高市首相。「再会を果たせるその日までお身体に気をつけてお過ごしください」と言葉を結びました。

【めぐみさんの母 横田早紀江さん】
「(めぐみさんが)本当に元気でいるのかなと、ときどき分からないという思いになって落ち込むときもあるが、絶対にはっきりするまでは必ず元気で忍耐強く頑張っているだろうと思って毎日を過ごしている」

■同級生が抱える思い「あの日一緒に帰っていたら…」

早紀江さんを励まそうと、この会に参加した全員に共通するのは、めぐみさんが拉致されたその日から胸の中の大きなつかえが取れずにいるということです。

【めぐみさんの同級生 清水雅生さん】
「いつもギリギリで私が(教室に)かけこむとめぐみさんが『セーフ』と言うが、(拉致の翌日、めぐみさんが)いなくて、そのときばかりは大声で『横田、どうした風邪か?』と…誰も返事をしなくてシーンとしたのを覚えている」

【めぐみさんの同級生 真保恵美子さん】
「何よりも、あの日一緒に帰っていたら彼女はあんなことにならなかったのではないか。罪悪感というか…」

拉致翌日の早紀江さんの様子を回想するのは、真保恵美子さんの母・節子さんです。

【真保恵美子さんの母 節子さん】
「(拉致の翌日)早紀江さんが目を真っ赤に泣きはらして、『めぐみちゃんは?』と聞いたら『帰ってこない』と言って泣いていらして、2人で泣いてしまって」

めぐみさんを奪われた悲しみが消えない一方で、その存在は今なお、同級生を明るく照らすマドンナであり続けています。

【めぐみさんの同級生 山田くに恵さん】
「(めぐみさんの)弟の拓也くんと哲也くんのヴァイオリンの発表会にも誘っていただいて、すごく私とめぐみちゃんがおしゃべりばかりしているので、早紀江さんにすごく叱られて」

■横田早紀江さん 同級生からの励ましは「大きな支え」

思い出話に耳を傾ける早紀江さんは、めぐみさんの存在をより近くに感じているようでした。

【横田早紀江さん】
「(同級生は)大きな支え。小さな頃の面影から見ればみんなしっかり立派に成長されて、明るい方が多いのでとてもありがたくて力になっている」

【めぐみさんの同級生】
「絶対会えるから。絶対会えるからマイナスなことは言わない。会えますって」

来年2月には90歳になる早紀江さん。同級生の心からの励ましを希望に変えています。

最終更新日:Wed, 26 Nov 2025 05:00:00 +0900