

サッカー明治安田J1リーグ・アルビレックス新潟は12月6日、引き分けで今シーズンの最終戦を終えました。19試合勝利がなく、J2降格が決まった今シーズンのチームについて、寺川強化部長が「目指す方向が一つになりきれなかった」と振り返りました。
■19試合“勝利なし”に…先制に成功も引き分けで最終戦終える
J2降格が決まっているアルビが迎えた6日のシーズン最終戦。
【アルビレックス新潟 入江徹 監督】
「今年一年、本当に苦しいシーズンが続いた。その中でも本当に熱い声援をくれたサポーターに、きょう何としても良い形で終えられるようにしたい」
今シーズンでの退任が決まっている入江監督が6月に就任して以降、勝利のないアルビ。最終戦の相手は昨シーズンまでアルビを指揮した松橋力蔵監督率いるFC東京です。
勝利に向け先制点のほしいアルビは、序盤から前節得点を挙げた笠井や今シーズン、チーム最多得点を挙げている長谷川を中心に果敢にゴールに攻め込みます。
すると前半9分。ブーダ、長谷川とつながったボールに最後はモラエスが左足を一閃。強烈なミドルはクロスバーにあたりながらゴールに突き刺さり、見事、先制に成功します。
勢いに乗り追加点を狙いたいアルビでしたが、前半アディショナルタイムにまさかの失点…。試合を振り出しに戻されてしまいます。
勝利には追加点が必要なアルビでしたが、ゴールが遠かったアルビ。
試合終盤には、今シーズンで退団するキャプテン・堀米がブロックでピンチを救ったほか、同じくチームを去る最年長の千葉もピッチへ。
選手たちは最後まで勝利を目指しましたが、無情にも試合はこのまま終了。引き分けに終わり、19試合勝利がないまま今シーズンを締めくくりました。
【アルビレックス新潟 入江徹 監督】
「きょうで、このチームで今の選手とやるのが最後というところで、選手一人ひとりが持っている力を全て出そうという中で、選手みんなが戦ってくれた。そういう面ではよかったが、最後、もう一つゴールをこじ開けることができなかったのが悔しい」
■J2降格の要因は「目指す方向が一つになりきれなかった」
今シーズンは38試合のうち、わずか4勝しか挙げられなかったアルビ。失点数はJ1ワースト、そして得点力不足も大きな課題となっています。
【アルビレックス新潟 寺川能人 強化部長】
「後半になって点がなかなか取れない。そこは相手の分析ももちろんあると思うし、ゴールに向かう、PAの中にもっと入って行く、PAの外からでも積極的にシュートを打つというところはもっと必要」
その得点力不足についてこう振り返ったのは、来シーズンも続投が決まっている寺川強化部長。今シーズンの不振の原因は一体感を生み出せなかったことにあると話します。
【アルビレックス新潟 寺川能人 強化部長】
「目指す方向が一つになりきれなかった。そこが(降格の)一番大きな要因」
そして、クラブの立て直しには選手だけでなく、クラブ全体の意識の底上げが重要になると訴えています。
【アルビレックス新潟 寺川能人 強化部長】
「人選・クラブとしての関わり、もう1回、どうしていけばクラブが前に進むのか考えないといけない。自分自身も考えさせられたシーズンだったし、本当に一年間悶々としたシーズンだった」




