
フィギュアスケートで快進撃を続ける新潟市出身の17歳・中井亜美選手が12月21日まで行われたオリンピック最終選考会を兼ねた全日本選手権に出場。4位に入り、見事、来年のミラノ・コルティナオリンピックへの切符をつかみました。
■夢の五輪出場へ…ショートプログラムでトリプルアクセル成功!
21日まで東京で行われたフィギュアスケートの全日本選手権。ここに登場したのは新潟市出身の17歳・中井亜美です。
【中井亜美 選手(2020年)】
「ライバルの選手たちに負けないくらい強くなって、全日本で優勝してオリンピックに行きたい」
5年前、NSTの取材にこう語っていた中井。“夢”だったオリンピック出場は今年、一気に“目標”へと変わりました。
シニア転向1年目ながら今年10月のグランプリシリーズでいきなり優勝すると、12月に行われたグランプリファイナルでも銀メダルに輝くなど、シンデレラガールとして一躍オリンピックの有力候補に。
【中井亜美 選手】
「すごく今、目の前まで来ているので、絶対に逃してはいけないチャンスだと思っている」
目の前まで来たチャンスを逃さない。強い思いを持って挑んだオリンピック最終選考会を兼ねた全日本選手権。
初日のショートプログラムで中井は自身の代名詞である大技・トリプルアクセルを成功させると、その後の連続ジャンプもきれいに着氷。
スケートを楽しむ中井らしい演技にガッツポーズ。77.50点の3位で好発進します。
■フリーではトリプルアクセル失敗も修正力見せ4位に 初の五輪出場決める!
そして、迎えた21日夜。スケートを始めるきっかけとなった憧れの浅田真央さんも見守る中、勝負のフリーに臨みました。
大きな重圧がかかる中、序盤のトリプルアクセルは回転が少なく失敗してしまいます。
ただ、ここで崩れない精神力の高さも今の中井の武器です。持ち前の修正力でその後全てのジャンプを成功させ、観客を魅了します。
演技終了後には悔しそうな表情を見せましたが、ショートとフリーの合計は213.56点で4位に。
惜しくも表彰台こそ逃したものの、日本スケート連盟が定める代表派遣選考基準を満たし、見事、自身初のオリンピック出場を決めました。
大きな喜びの一方で、中井の目はすでにオリンピック出場という夢の先を見据えています。
【中井亜美 選手】
「ずっと夢だったオリンピック出場が今回叶ってすごくうれしいし、また新しい夢として、オリンピックで結果を残すというのが次の夢なので、しっかり叶えられるように練習を頑張りたい」
次なる夢の実現へ…オリンピック開幕までは残り50日を切っています。
【中井亜美 選手】
「(五輪まで)一日も後悔のない日々を過ごしたいと思うし、オリンピックでは自分自身最高の演技ができるように日々努力していく」
ミラノ・コルティナオリンピックは来年2月6日に開幕。新潟から世界に羽ばたく若きヒロインがさらなる飛躍に向け進化を誓います。
最終更新日:Mon, 22 Dec 2025 22:00:00 +0900



