

年末年始の帰省や旅行で悩みがちなのが「お土産選び」。定番のお菓子は外したくないけれど、せっかくなら“ちょっと特別”な一品も選びたい。そんな人も多いのではないだろうか。今回は新潟駅構内の土産店6店舗を徹底取材。定番土産から、店員が勧める“イチ押し商品”、さらに人気土産が売れ続ける理由や裏側まで紹介する。
■全国の“ハッピーターン”が一堂に!

新潟を代表する米菓「ハッピーターン」の様々な種類を販売しているHAPPY SHOP。ここでは新潟駅でしか買えない限定商品に注目だ。
一番人気は「佐渡バター」。佐渡島の金山の世界遺産登録の効果もあり、販売時から人気の商品となっている。

そして、この年末年始に買っておきたいのが、期間限定販売となっている「いもジェンヌ」と「練乳いちご」の2品。新潟市北区特産のサツマイモ「いもジェンヌ」や新潟の特産イチゴ・越後姫を使用したフレーバーを楽しむことができる。

「いもジェンヌ」は26年1月まで。「練乳いちご」は26年春頃までの販売となっているため、この時期にしか味わえない新潟の特産を味わってみてはいかがだろうか。

また、この店では全国各地のハッピーターンを常時12~15種類販売している。全国各地で売られているハッピーターンが一堂に集まっているのは、日本で新潟駅だけ。

全国各地のハッピーターンを詰め合わせたアソートは、42枚入りと学校や会社など大勢に配りたい人にはぴったりの商品だ。
担当者の一言コメント
「日本でここにしか売っていないハッピーターンを数多く置いています。年末年始に楽しんでもらえる商品を揃えてお待ちしています」
■爆発的人気の“花火パイ”…人気の秘密は?

長岡花火をモチーフにした「夏 花火パイ」が爆発的な人気を誇るGATEU HA・NA・BI。人気のあまり繁忙期には、店舗での完売が相次ぐほど。

その人気の秘密を聞くと…実はこの花火パイ、1枚1枚職人の手作りなのだという。花火のように折り重なった層は手作りだからこそ実現でき、さくさくの食感にもつながっている。
だが、手作りのため大量生産ができないほか、この花火パイは、実店舗としては、ガトウ専科各店舗と新潟駅、新潟空港でしか販売されていない。一部、ネット通販もしているが、実店舗優先で販売しているため、その希少性も人気の秘密なのかもしれない。

また、この花火パイにホワイトチョコをコーティングした「雪 花火パイ」や、シロップ漬けしたルレクチエの果肉とカスタードクリームをスポンジ生地で包んだ「キャラメル ルレクチエ」なども人気だという。

繁忙期となる年末年始…どうしても花火パイを手に入れたい人は帰省時ではなく、先に新潟駅や新潟空港で花火パイを購入するのも一つの手かもしれない。
担当者一言コメント
「新潟のお土産といったら花火パイ!新潟の良さを持ち帰って欲しいです。来て楽しむことはもちろん、知人などにもお土産を通して新潟の良さを感じて欲しいです」
■モンドセレクション金賞受賞「南蛮えび煎餅」

新潟の代表的なお土産となっている「南蛮えび煎餅」の直営店となるゑびす庵。安くて枚数もある南蛮えび煎餅がなんと言っても人気ナンバー1。2024年にモンドセレクションで金賞も受賞している。

この商品はとにかく食感にこだわっていて、何度も試作をして苦労の末に完成したという。新潟県産の南蛮えびを使用していて、丸ごと生地にしているのだそう。16枚入りが一番人気だが、27枚入りもあり、手頃な価格で買えるため、会社や学校など多くの人に渡したい人にはぴったりの商品だ。

一方で、この南蛮えびを生かした「南蛮えびポタージュ」もオススメだという。お湯を注ぐだけでポタージュを味わうことができるのだが、パスタに和えれば、高級パスタのような味わいになるという。

また、煎餅ではなく、ベーコンと南蛮えびパウダーを使ったマッシュポテト風のクッキー「まっ赤になるまで恋をして」も人気商品。南蛮えびを様々な食感で味わえそうだ。
担当者の一言コメント
「南蛮えび煎餅も美味しいが、ポタージュなど他の商品も是非楽しんでみてください」
■有名タレントも絶賛!サーモン塩辛

創業80年以上の老舗・新潟三幸で圧倒的な人気を誇っているのが「サーモン塩辛」だ。

とろりとした濃厚な食感と独特なまろやかさ、甘みと深みを存分に味わうことができ、ご飯のお供にもお酒のおつまみにも合う。複数の有名タレントが絶賛するほどの人気ぶりで、親族などへのお土産には最適だ。

一方で、ヘビーユーザーの中で隠れた人気となっているのが、「サーモンわさび」。山海漬の中にサーモン塩辛と同じサーモンを使用していて、特に年末の売れ行きが好調だという。そのほかにも、ご飯に合う「焼鮭ほぐし」も人気でオススメの一品だ。
担当者の一言コメント
「家族団らんのお供や帰省や旅行のお土産に是非お待ちしています」
■お酒好きへ♪「すくって食べる日本酒」

酒どころ新潟ならではのお菓子を購入できるのが「ぽんしゅ館 酒菓子 升升一升」。酒どころ新潟の本気スイーツがそろう酒菓子の専門店で、それぞれの商品に合わせて新潟県産の清酒や酒粕を選び、ブレンドして使用している。

店舗で最も人気なのが「すくって食べる日本酒」のような味わいの、カップタイプ商品「酒スフレ TOKERU」だ。とろっ、ふわっとした口どけのチーズスフレで店の定番商品だという。
また、チーズと清酒、酒粕が香り、軽やかでクリーミーな舌触りが特徴の「酒ベイクドチーズAWASERU」と濃厚でビターなチョコレートの風味が感じられる「酒テリーヌショコラKAORU」は、日本酒が苦手な人にも好評だという。。

こうした商品をそのまま食べてもおいしいが、「OIZAKE 大吟醸古酒」をかけて食べることで違った味わいを楽しめる。
この「OIZAKE 大吟醸古酒」は、升升一升の酒菓子だけでなく、アイスなどにかけて楽しんだり、そのまま日本酒として楽しむこともできるので、お酒好きにおすすめの一本だ。
原酒を加えて焼き上げた生地に3種類の原酒をブレンドして含ませた「酒びたしケーキHITASU」。酒菓子の中でも、最もお酒を多く含んでいるが、軽やかな食べ口でついついフォークが止まらなくなるとの声もいただくそう。年末年始のお土産にもオススメだ。

升升一升で販売しているお菓子は、いずれも日本酒が使用されているが、お酒が苦手な人でも楽しんでもらえるよう華やかな香りは残しつつ、アルコール分は飛ばした商品も用意しているという。
担当者の一言コメント
「1月12日まで対象セット(カップタイプ商品9個入り)の送料無料キャンペーンを実施中。また「のし」も対応しておりますので、ぜひご活用ください」
■五代続く老舗菓子店の定番・人気商品

創業143年の老舗・菓子店「百花園」。和菓子中心の菓子店の一番人気は「生キャラメルの羊羹」だ。

佐渡バターを使用し、生キャラメルを羊羹に混ぜて作られた商品で、メディアにも取り上げられるほどの人気商品。
現在の社長で五代目という伝統のある百花園の中でも代表的な和菓子が「月志露」だ。三代目が開発した銘菓で、蜜漬けした大きな栗を厳選して使用。栗が丸々1個使用しているのが特徴だ。

また、和菓子の商品が中心となっている中、洋菓子として人気なのが、「幻の洋梨タルト」。幻の洋梨とも呼ばれている新潟の特産品・ルレクチエを使用している。

男女ともに30代から50代まで幅広い年齢層に人気の菓子店だが、新潟駅のリニューアルで販売額は3~4倍にまで増えているという。若者から年配の方まで楽しめる商品が揃っている。
担当者の一言コメント
「県外に行く人、県外から来る人ともに大事な人への贈り物として使って欲しいと思います」
今回紹介した店舗以外にも、人気土産を販売している店舗が多く並んでいる新潟駅。リニューアルしてから、各店舗ともに売上が好調だという。是非リニューアルした新潟駅でお土産選びを楽しんでみてはいかがだろうか。
最終更新日:Sat, 27 Dec 2025 07:00:00 +0900




