電気代が標準家庭で2110円の値上げ
東北電力など大手電力7社が燃料価格の高騰などを背景に、経産省に申請していた家庭向け電気料金の値上げについて、政府は5月16日、最終的な値上げ幅を算定する際のベースとなる査定方針を了承した。
東北電力 樋口康二郎 社長:
お客様には大幅な値上げとなり、大変なご負担をおかけすることにつきまして、誠に心苦しい限りでございますが、何卒ご理解賜りますよう、よろしくお願い致します
東北電力は、政府の査定方針をもとに値上げ幅を修正。2022年11月の申請時の31.72%から26.27%に圧縮し、5月16日に経産省に再申請した。
値上げは6月に始まる見通しで、標準家庭の1カ月の電気料金は、現在の料金から2110円上がることになる。
電気代アップに街から悲鳴の声
間もなく訪れる夏を前にした値上げに街からは…
街の人(20代):
これからの時期だと気温も上がってくる。クーラーとか使う時期にかかるというのが、ちょっと心配というか、「またか」みたいな感じもある。減らしにくい電気代というのが値上がり…けっこうお財布に厳しいなと思う
街の人(80代):
困る。光熱費ばっかりは抑えようがない。使わないわけにはいかない。エアコンを使う時期だし、ちょっと大変
街の人(70代):
私ども年金暮らしの人たちは、本当にこれからどうなるのかなと非常に不安。農産物から工業製品、色んな物の価格が上がってくるので本当に不安
街の人(20代):
もうちょっと何とかしてほしい。安くしてほしいなと思う
飲食店も嘆きの声「取り戻したいところで…」
一方、新型コロナウイルスが5類に移行した直後の値上げに頭を抱える人も…
新潟本町酒場 中原勝芳 店長:
やっと、これから「今までの分、3年間の分を取り戻したい」というところで、足引っ張られるようなことがあって。何とかならないものかと思うけど
戻り始めたお客のためには、エアコンなどを止めることはできず、節電にも限界があるうえ、食材の高騰も重なり、苦しい状況が続く。
新潟本町酒場 中原勝芳 店長:
今まで、新型コロナの中で絞れるところは、とにかくギリギリまで絞ってやってきているので、これ以上というのが正直厳しい。光熱費を落とす、人件費を削るというので、他の皆さんもそうだが、ギリギリの体制でやってきたので…
これからやって来る暑さの厳しい夏は、家計にも、経営にも厳しい現実を突きつけそうだ。