北朝鮮の「否定的でないコメント初めて」 めぐみさんの母・横田早紀江さんが期待感【新潟】

日朝首脳会談の実現を望む日本に対し、北朝鮮メディアが5月29日「会えない理由はない」とする外務次官の談話を伝えました。
日朝首脳会談の実現を望む日本に対し、北朝鮮メディアが5月29日「会えない理由はない」とする外務次官の談話を伝えました。

これについて横田めぐみさんの母・早紀江さんは、北朝鮮側の「否定的ではないコメントは初めて」と期待感を示しています。

【横田めぐみさんの母・早紀江さん】
「色んなことを考えて考えて、ずっと45年間も色んな総理大臣・外務大臣含めて、色んな人が色んなことを考えながらなさって来たと思うが、何にも動かない状況が続いていったわけですね」

こう話すのは、拉致被害者・横田めぐみさんの母・早紀江さん。

解決への進展が見らぬまま時間だけが過ぎていましたが…

【岸田首相】
「首脳会談を早期に実現すべく、私直轄のハイレベルで協議を行っていく」

5月27日に岸田首相が首脳会談の実現に向け、ハイレベル協議を行いたいと発言。

すると29日、北朝鮮メディアが「日本が過去にとらわれず関係改善を模索しようとするなら、両国が会えない理由はない」とする外務次官の談話を伝えたのです。

【横田めぐみさんの母・早紀江さん】
「向こうの上の方が、ちょっと否定的ではないコメントをしたのは初めて」

北朝鮮側は「拉致は解決済み」との姿勢は崩していないものの、早紀江さんはこうした動きに期待感を示しています。

【横田めぐみさんの母・早紀江さん】
「(北朝鮮は)よほど困っているんだろうなと思っているので、これは本当に良いチャンス。日朝交渉しないかぎり、目を見て話し合いをしないかぎり、本当のことが分からないので、ぜひ早くしてください」

北朝鮮側が発したメッセージをいかに日朝首脳会談につなげ、拉致被害者の帰国を実現させるのか…、家族の高齢化も進む中、交渉に残された時間は多くはありません。