新潟県内『街の住みここちランキング』 2年ぶりトップに返り咲いた地域は?「子育て世代が住みやすい」

5月31日、大手不動産会社が新潟県内在住者を対象に行った「街の住みここちランキング」を発表した。1位には子育て世代が住みやすいという理由で新潟市のある地域が選ばれた。その人気の理由に迫った。

新潟県内「住みここちランキング」

5月31日に発表された、新潟県内の「街の住みここちランキング」

その結果は、5位が新潟市東区、4位は田上町、3位は2022年に1位だった聖籠町となった。

そして、2位は3年連続で新潟市中央区。1位は2年ぶりに首位に返り咲いた新潟市西区となった。

一体なぜ、新潟市西区が住みここちランキングで1位になったのか…?その理由について専門家は次のように分析している。

麗澤大学 宗健 教授:
住みここちと非常に相関があるのは、住んでいる建物・住んでいる部屋の満足度。新興住宅地のほうが新しい住宅が建つ、新しい住宅のほうが性能的にもいい。それから、旧市街地よりも新興住宅地のほうが車のアクセス・駐車のしやすさの面で非常に満足度が高くなる

新潟市西区の坂井地区では、5月も新たに住宅街が公開された。

区内は住宅街や公園が多く、コミュニティーバスも整備され、子育て世代にとって住みやすいことなどが人気の秘密と指摘されている。

行政の「住民サービス」にも注目

また、行政も住みここちの良さのカギを握っている。新潟市では2023年度、区ごとの予算を拡充し、住民サービスなどに充てている。

中でも西区は、区内3つの小学校に通う児童に登下校時の安全を確保するための見守り端末を配布したほか、新大前駅のエレベーター整備など教育や子育ての環境整備を進める方針だ。

麗澤大学の宗教授は「住みここちの良さは、地価の上昇などにつながり、街の発展につながる」と指摘している。

2023年のランキングは以下の通り(大東建託調べ)
1位:新潟市西区
2位:新潟市中央区
3位:聖籠町
4位:田上町
5位:新潟市東区
6位:新潟市江南区
7位:弥彦村
8位:新潟市秋葉区
9位:見附市
10位:長岡市