立憲の動きをけん制!?共産党“新潟1区”に候補予定者を擁立…立憲の対応次第で「全区に擁立も」【新潟選挙区】

国会の会期末に向けて、与野党の駆け引きが激しくなる中、共産党新潟県委員会は6月12日、次期衆院選・新潟1区の候補予定者を発表した。選挙協力を否定した立憲民主党の方針が変わらなければ、残り全ての区にも候補者を擁立する考えだ。

立憲・西村氏の新潟1区に共産が候補予定者擁立

次の衆院選・新潟1区での出馬を表明したのは共産党の新人で脱原発などを訴える中村岳夫さんだ。

中村岳夫さん:
今の政治を変えるために、全力で頑張ります

新潟1区からの出馬を表明した中村岳夫さん

新潟1区での候補予定者を擁立した一方で、衆院選の目標に「市民と野党の共闘候補の勝利を勝ち取る」ことを掲げた共産党新潟県委員会。

野党では、立憲民主党の代表代行・西村智奈美衆院議員が1区からの出馬を予定しているが…

立憲民主党 西村智奈美 衆院議員

共産党県委員会 樋渡士自夫 委員長:
泉代表の発言・姿勢が変わらなければ、私たちは新潟県5つの選挙区全てで候補者を擁立することも考えている

共産党県委員会 樋渡士自夫 委員長

前回は野党共闘で4勝も…立憲・共産の関係は

前回の衆院選で共闘態勢を構築し、4選挙区で勝利した野党。

しかし、立憲民主党の泉健太代表が「次の衆院選で共産党と選挙協力しない」と発言したことで県連は対応に苦慮している。

立憲民主党 泉健太 代表

6月4日には、社民党・国民民主党・連合新潟と次の衆院選の方針について意見交換を実施。この中で、立憲県連幹事長の米山隆一衆院議員は共産党との協力も模索する考えを示した。

立憲民主党県連 米山隆一 幹事長:
みんなが納得できて、気持ちよくというか、心から選挙に参加できる形を模索していきたい

立憲民主党県連 米山隆一 幹事長

ただ、共産党の樋渡委員長は「県連の考えではなく、泉代表の姿勢が変わる必要がある」と指摘。

党本部として共産党との共闘を認めるのであれば、残りの区での候補者擁立を見送り、1区での選挙活動も共闘候補者に配慮する考えだ。

共産党県委員会 樋渡士自夫 委員長:
全国的なスタンスをはっきりしてくださいと、ぜひスカッとしたスタンスで共闘をやっていきたい

新潟1区には、このほか自民党の塚田一郎衆院議員と、日本維新の会の石崎徹元衆院議員が出馬の意向を示している。

自民党・塚田一郎 衆院議員(左)/日本維新の会・石崎徹 元衆院議員(右)