“目の日焼け”で起こるトラブル
暑さが厳しいこの時期に「肌だけでなく、目の日焼けにも注意が必要」と話すのは、新潟市西区にある青山眼科クリニックの小澤由美医師。
「肌も日焼けすると、皮が剥けたり、ヒリヒリしたりするのと同じように、目も紫外線を浴びることで傷がついたり、炎症を起こしたり、色々な症状が出る。結膜が充血するとか、涙が止まらなくなるとか、痛くて目が開かない、ひどくなると視界がかすんで見えにくくなったりする」
外で体育祭の準備をしていて目の痛みや違和感を訴えて来院した患者の角膜の写真を見てみると、「傷がない、つややかできれいな正常の角膜に対して、角膜表面に細かい傷がつくことでざらざらとして荒れている。これだと痛みも出るし、光が反射してまぶしく感じたり、ひどいと視界が曇って見える」という。
屋外ではしっかり予防を!
角膜のざらつきは点眼薬で適切に治療すれば元通りになるというが、そうならないためにも予防が重要だと小澤医師は話す。「紫外線が目の表面に当たることで色々なトラブルが起こる。つばの広い帽子・UVカット機能付きのサングラス・日傘などで目に当たる紫外線量を減らすように工夫するとか、UVカット機能付きのコンタクトレンズもあるので、そういうものを利用することで、ある程度、障害を防ぐことはできる」
太陽のもと、レジャーを楽しむ人も増えるこの時期。
特に海などでは水面からの照り返しもあり、海水浴を楽しんだ後に目の痛みを訴える人も多いという。「海水浴やイベント、どんどん参加して楽しむのはいいと思うが、帽子やサングラスでしっかり予防して、角膜障害を意識して楽しんでいただけたら眼科医としてはうれしい」
小澤医師は「予防が一番だが、それでも症状が出た場合は、我慢せず早めに受診してほしい」とも話していた。