10月は上越市高田本町商店街をぶらり
城下町高田にある本町商店街は、約200の専門店が立ち並ぶ大型商店街です。
100年の歴史を有する老舗が40店舗近くある一方で、IT企業のオフィスや飲食店のオープンラッシュが続いています。
創業約100年の老舗菓子店 自慢は手焼きせんべい
そんな本町商店街にあるお店の1つが栄喜堂菓子店です。
創業は大正4年。昔懐かしい瓦せんべいや古代せんべいなど様々な手焼きせんべいが自慢の店です。
小越春花:
おせんべいのパッケージから雰囲気が出ていて、レトロでとっても素敵です。
4代目 浅野項一店長:ほとんど創業以来変わってない。
常時20種類以上のせんべいが並ぶなか、小越さんが気になったのが「しそ巻せんべい」。一本一本手で巻いているなど、毎日手間暇かけてつくっています。
他のせんべいも全て手作り。古いものは残しながらも、時代に合わせて新しいものをどんどん取り入れているそうです。
Q.古き良きものの中で「BUZZイイ」ものは?
4代目 浅野項一店長:10年ぐらい前に復活したのがこの夜光パンです。
復活グルメ「夜光パン」 出会えたらラッキーかも!
さっそくその夜光パンを味わってみると・・・。
小越春花:
乾パンのような、カステラのような、その間のような。優しい甘さがありますね。
4代目 浅野項一店長:
夜光パンは焼き菓子。大正時代からお店にあったと言われているんですが、いつの間に途絶えてしまった。材料は創業当時から卵・小麦粉・砂糖・重曹の4つだけなんですよ。
シンプルな作りですが、すべて手作業のため1日20袋程度しかつくれず、店頭にあればラッキー。
そもそも、なぜ「夜光パン」と名付けられたのでしょうか。
小越春花:暗くすると緑に光るみたいな・・・?
4代目 浅野項一店長:
(本当のことは分かっていないが)満月の日に、月明かりに照らされてこの砂糖が光っている様子から「夜光パン」と言われ始めたのではないかと思う。
小越春花のロケ後記
まずお店に入った時から迎えてくれるおせんべいの数の多さにビックリしました。パッケージ・入れ物・ケースから雰囲気が漂っていますよね。浅野さんは「昔ながら」と言っていたけど、私はすごく新鮮に感じました。
そして、その「昔ながら」を時代に合わせて、古いけど新しいという、ここにしかないものを提供しているんだと感じました。今の時代にすごく心に刺さるものだなと思ったので、いろんな方に知ってほしいです。
夜光パンって初めて知りました。でも、この辺りに住んでる方にはお馴染みのお菓子なんだそうです。名前も「何だろう?」と思ったし、見た目から味が想像できなかったんですけど、本当に美味しかったです。作るのが大変だとお聞きしたので、激レアですね。
夜光パンは、「またお目にかかれたらいいな」「たくさんの人に知って欲しいな」と思う反面、「自分だけのものにしたい」みたいな気持ちにもなる、すごく落ち着く優しい甘さでした。
そして何より浅野さんのパンチの強さ。お店の柔らかな雰囲気に刺激を加えるようなご主人 でした。 ファンの方でも頭に「NGT」と入れてくださる方は私は見たことがない。ガッツをもらいました。
そういうガッツがあって、100年も受け継がれているんだなと思いました。それに、私も長く続けていくとか伝えていくとか、自分達らしさとか、ご主人から得るものがありました。
本当にお話ししているだけでとても楽しくなったので、ご主人もおせんべいも名物。看板娘ならぬ看板ご主人ですね。ここに来るだけで元気をもらえると思いますし、おいしいおせんべいも食べられます。
昔懐かしいお菓子と陽気なご主人が待っています
ロマンあふれる夜光パンが食べられる栄喜堂菓子店。1枚1枚手焼きのせんべいなど愛に溢れたお店でした。
【栄喜堂菓子店】
住所:上越市本町5-5-7
電話:025-523ー5391
営業:午前9:00~午後6:00※水曜定休