川越紗彩:
旧師団長官舎にやって来ました。外観からもうレトロですね。
NGT48川越紗彩さんが訪れたのは、上越市文化財に指定されている旧師団長官舎。一体どんな建物なのでしょうか?
上越市に残る明治期の貴重な建造物
旧師団長官舎は、1910年(明治43年)に旧陸軍高田第13師団第3代師団長・長岡外史中将の邸宅として南城町に建てられたものです。1991年まで自衛隊高田駐屯地の幹部宿舎として利用されていましたが、1993年に現在の大町2丁目に移築されました。
上越市内に残る数少ない明治期の和洋折衷の木造建築物として、1994年に上越市文化財に指定されました。その後改修工事を経て、2021年からは見学施設だけでなくフレンチレストランとしても活用されています。
旧師団長官舎でレストランエリスを運営する野村美香さんに、施設を案内してもらいました。
2階は和風な居住スペース 住んでいた人の好み!?当時の女性ポスターも
まずは長い階段を登って2階へ。
レストランエリス 野村さん:
2階は和室になっているので靴を脱いでいただきます。
川越紗彩:和な感じなんですね。
2階は当時居住スペースとして使われていたため、和室が広がっています。
川越さんが見つけたのは、押し入れの中に貼ってある古いポスター。
レストランエリス 野村さん:
こちらも見どころの一つなんですが、当時住んでいた方の趣味なんです。昔の美人さんたちが見られます。
川越紗彩:私の顔も貼ってほしい・・・笑
2階はカフェ 和洋折衷な空間でゆったりとお茶を
ほかにも2階の部屋を見てみると、和室なのに洋風な家具が置かれています。実は2階はカフェとして利用されているんです。
レストランエリス 野村さん:
1階にあった家具を2階に上げました。当時の家具に座ってお茶を楽しんでいただいています。
さらに2階から庭の池を見下ろすと・・・
野村さん:上から見ると 何かの形に見えませんか?
川越紗彩:魚ですか?
野村さん:正解です。すごい。
ほかにも、収納スペースの床には英字新聞が敷いてあり、米兵が住んでいた名残が残っています。
半温室は回転扉が特徴的なお部屋です。
川越紗彩:和室とは違う雰囲気で、プリンセスみたい。
1階は豪華な洋風レストラン 展示室には今も中将が眠っている・・・?
居住スペースだった2階に比べ1階は豪華な造り。現在はレストランとして運営されています。
こちらは当時の食堂。廊下の向こうに厨房があるのですが、昔は給仕扉から食事を運んでいたといいます。
当時のメイドさんの休憩室だったと言われている部屋は、今は展示室として使われています。展示物を見てみると・・・。
川越紗彩:待って、びっくりした。
飾られていたのは、長岡外史中将のデスマスク。亡くなった時に型を取ったと伝えられています。特徴的なのが、長~いひげ。なんと約70センチもあり、世界一とも言われています。
レストランエリス 名前の由来も「ひげ」?
旧師団長官舎内で営業しているレストランエリス。「エリス」というオシャレな名前ですが、実は長岡外史中将のような横に長いプロペラひげをフランス語でエリスと言うのだそうです。
川越紗彩:
お店の名前も、お店のマークもあのおひげから来てるんですね。
レストランエリス 野村さん:
予約なしでふらっと立ち寄って写真だけ撮って帰っても大丈夫ですし、ケーキを一つ食べて2階でゆっくり過ごしていただいても大丈夫です。
無料で見学もできる旧師団長官舎。2階のカフェでゆったりとケーキを食べたり、1階のレストランスペースで優雅にフレンチを堪能したりと、楽しみ方はさまざまです。
【旧師団長官舎】
住所:上越市大町2ー3ー30
電話:025-526-5903
休館:月曜日(休日の場合は翌日)、休日の翌日、年末年始